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さいたま桜区に雑貨店「作家ラボ」 手作り作家の器や生活雑貨、マルシェも

松田桃子副店長(左)、村岡結仁店長と長女の祈ちゃん(右)

松田桃子副店長(左)、村岡結仁店長と長女の祈ちゃん(右)

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 「素敵(すてき)な雑貨屋さん 作家ラボ」(さいたま市桜区五関、TEL 048-816-4700)がオープンして、2月25日で3カ月がたった。

ワークショップも行うSlow mountain.さんの作品「月光 キャンドル」

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 日本各地からセレクトした40人以上の作家のハンドメード雑貨や器、アクセサリーやバッグなどの一点物を中心に販売する同店。店内には、動物をモチーフとするうち山さんの器や松尾亮佑さんの陶器、矢原由布子さんのイラストなどをはじめ、作家の作品を数多く並べる。

 店主の藤園豊さんは店舗隣にある、一枚板を使った家具工房「アトリエ一本道」も経営している。同工房を始めた当初、宣伝に時間がかかり、制作時間をなかなか取れずに悩むことがあったという。その経験から「作り手として同様の悩みを持つ作家を助けたい」と同店を開いた 。

副店長の松田桃子さんは「作家が自分で店を持ち、一点一点手作りしながら店頭に立つのは難しい。ネットで購入はできるが、お客さまに直接手に取ってもらえる場があればと考えた。作家に代わって、私たちが作品の特徴やエピソードなどをお客さまに伝えている。作家には、自分の店だと思ってほしい」と話す。

 店長の村岡結仁(ゆに)さんは「ハンドメードマーケットなどで直接声をかけ、店の趣旨や思いに賛同してくれた作家の作品を扱っている。インスタグラムですてきな作品を出している作家に連絡することもある。百貨店の個展や企画展などに出展し、イベントなどではすぐに売り切れてしまう作品も当店では手に取ってもらえる」と話す。「店内は広く、家具工房も運営しているため、棚や什器も増やすことができる。今後は作家が60人ほどになる予定だが、もっと増やしていければ」と意気込む。

 岩槻の野菜やクリハラコーヒーロースターズ(桜区)の自家焙煎(ばいせん)コーヒー(ディップスタイル)も扱う。村岡さんは「野菜を買いに来る方や秋ヶ瀬公園までの散歩の途中に立ち寄る近所の方も増えた。好きな作家を目当てに遠方から来る方もいる」と話す。ワークショップや弾き語りコンサートも数回開き、コサージュやキャンドル作りのワークショップは毎回定員に達した。松田さんは「ぐずってしまったお子さんをおんぶしながら参加した方もいる」と振り返る。

 大宮在住の高橋真弓さんは「インスタグラムを見て初めて来た。器が好きなので実際に見てみたかった。近くにこういう場所ができてうれしい」と話す。

 村岡さんは「季節ごとに新作を作る方もいるので、来店の度に楽しんでもらえると思う。60人近くの作家さんの作品に出会える店はなかなかない。ここでしか手に入らない物を探しにぜひ来店してもらえれば」と呼びかける。4月7日にワークショップや弾き語りライブ、キッチンカーが出店するイベント「作家マルシェ」を行う。

 営業時間は10時~17時。月曜・火曜・水曜定休

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