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東浦和のカフェでダウン症の織物作家個展 地元染め物作家とコラボグッズも

織物作家・森田岳杜さん

織物作家・森田岳杜さん

 ダウン症の織物作家・森田岳杜(がくと)さんの作品展が7月10日~26日、たまごとスイーツの店「大ちゃんファーム」(さいたま市緑区東浦和7)で行われた。

森田さんと優舎さんのコラボグッズ

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 森田さんは織物歴14年。埼玉大学教育学部付属特別支援学校卒業後、調理が好きだったことから多機能型事業所のパン製造や販売を行う作業部門に進んだが、「先輩が織っている姿を見て、自分もやってみたい」と織物部門への転部を事業所に直談判。入所した翌年に部門を異動し、織物に夢中になった。自宅でも卓上織機を購入し、個人でも作品を作り続けている。

 「昭和歌謡やJ-POPを聴きながら織っている」という森田さん。展示には、谷村新司さんの「昴(すばる)」に由来する「昴星」や越路吹雪さんの「サントワマミー」など、お気に入りの曲をタイトルにした作品を並べる。森田さんが一番好きな作品は、水色やクリーム色などの糸で織った「神戸バージョン しあわせ運べるように」。同曲は、阪神・淡路大震災後に作られた神戸市歌。幼少期、森田さんは大阪に住んでいた。「小さかったので震災の記憶はないが、織物を織る時は、いつも祈りと魂を込めて織っている」と思いを込める。

 通所する「織の音工房」のアート展や「埼玉県県展」などに作品を展示することはあったが、個展を開くのは今回が初めて。母親の博子さんが「大ちゃんファーム」でウクレレの会を開いている縁で展示が決まった。店主・高橋裕三さんの提案で地元の草木染ハンドメード作家「優舎(やさしや)」とのコラボグッズを企画し、森田さんの織物と優舎の染め物を組み合わせたブローチやバッグなどを作った。博子さんは「岳杜の織り方は柔らかいため、単独での加工には向かない。染布と合わせることで強度も増し、優舎さんの手仕事で温かみのある製品に仕上がった。ありがたいご縁」と話す。

 「職業実習では、座っていられない、帽子をかぶらないなど、決まった時間に決められたことができず、作業所選びには苦戦した」と博子さんは振り返る。「織りの作業は集中が途切れないようで、卓上織機で作れるサイズの作品は一日で完成させてしまう。織り方を一つ覚えるとしばらくその手法でばかり織って、また新しく覚えるとそれを繰り返し織っている」と創作の様子を話す。

 森田さんは「美術とかアートとかだったら、いつまでもできる。同じ作業をきっちりやるのは苦手」と苦笑いし、「ゆっくり自分のペースでならできる。これからもゆっくり、無理せず、今できることをしたい」と話す。

 展示は終了したが、森田さんの織物や優舎とのコラボグッズは引き続き同店で販売している。営業時間は10時~18時。月曜定休。

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