「軒先マルシェ」が3月28日・29日、浦和裏門通りのアンティークショップ「Free Style Antiques(フリースタイルアンティークス)」と手焼き煎餅店「三代目満作煎餅」(以上、さいたま市浦和区仲町2)で開催された。
同マルシェは昨年2月、「Free Style Antiques」の青木由美子さんと「三代目満作煎餅」の松原満作さんが「軒先でマルシェを開いて商店街を盛り上げよう」と企画して始まった。近隣の調神社で骨董(こっとう)市が行われる第4土曜日に、それぞれの店で開いている。
今回は2日間開催し、28日には4人が出店。軒先にはハンドメード作家「kaai(カアイ)」さんの作るビンテージパーツのアクセサリーや、「cioca jewelry(キオカ・ジュエリー)」さんがインド北部「宝石の町」ラジャスタン州から伝統的なジュエリーを発注・輸入して作ったイヤリングやネックレスなどを展示し、通りがかった人が足を止めて作品を眺めたり、作家との会話を楽しんだりする様子が見られた。
北本市在住のイラストレーター伊佐一喜さんは、額装した小さなイラスト原画を販売。伊佐さんは、20代半ばに南米を旅したことをきっかけに絵を描き始めたという。「絵は誰かとつながる接点。街は人が作る。人が笑顔になったら街も明るくなるので、見る人が笑顔になる絵を描きたい」と作品を並べた。音楽デュオ「Cantanua.(カンタヌア)」としても活動する新城温古さんは、3月にリリースしたアルバム「Melas, and the Khole.(メラス・アンド・ザ・コール)」の世界観に合うヨーロッパのアンティーク雑貨や絵本などを出品。午後には店内でギタリストのタカスギケイさんと共にミニライブを開き、透明感のある歌声を響かせた。
「三代目満作煎餅」では手焼き煎餅を販売したほか、米農家のおむすび店「マルムス」(松伏町)が、「生こしょうの塩漬け」「おかかツナいぶりがっこ」などのおむすび(各350円)と「きのこのポタージュスープ」(600円)を提供。家族の昼食に複数まとめて買う人のほか、軒先に設置された椅子で食事する人の姿も見られた。
青木さんは「この通りに店を移して10年以上がたつ。マンションが建つなど景観は変わったところもあるが、街の風情は変わらず残っている。この通りのにぎわいに少しでも役立てたら幸い。最近は、マルシェに初めて出店するという作家の応募も増えている。初挑戦を応援できる場としても開催を続けていきたい」と意気込む。
次回は4月25日・26日に開催予定。