ご近所コラボ企画アート展「ほごねこいえねこ展 沼田順子 猫アート作品」が現在、調神社近くの日本茶喫茶・ギャラリー「楽風(らふ)」(さいたま市浦和区岸町4)と生花店「&FLOWER(アンドフラワー)」(同)の2会場で開催されている。
同展は、「楽風」店長の青山正博さんが「ご近所を知って、暮らしをちょっと豊かにするきっかけを提供できたら」という思いから、近隣の店に声をかけて企画する展示の第2回。今回は、保護猫活動に携わる傍ら、水彩画と日本画で「猫」を描くアーティスト・沼田順子さんの作品を紹介する。
沼田さんは、文星短期大学(現・文星芸術大学)で日本画を専攻後、デザイン会社に勤務。10年以上前、朝の散歩で見かけていた猫を保護したことをきっかけに、個人で保護猫活動を始めた。「&FLOWER」店主の齊藤真理子さんとは7年前に譲渡会で出会い、保護主と飼い主として「猫の近況報告」をし合う間柄となった。2024年から同店の一角で個展を開いていたが、今回は青山さんの提案により、近隣の「うらわ美術館」(同区)で開催中の「Ukiyo-e (うきよえ)猫百科ごろごろまるまるネコづくし」展に時期を合わせたコラボ企画として行う。
「楽風」のギャラリーでは、猫をテーマとしたアート作品を展示。保護猫を描いた最初の作品「さくら猫」や「&FLOWER」に並ぶ花に着想を得た猫の絵、各公募展に出品した大型作品などを並べる。和室には「アンモニャイト」と呼ばれる丸まって眠る姿など、「家で気ままに過ごす猫」をモデルにした絵を配置。見る人が畳でくつろぎながら、保護猫との生活を疑似体験できる空間に仕上げた。
「&Flower」で展示販売するポストカードサイズの絵は、NPO法人「くすのき」(静岡県熱海市)とNPO法人「ねこともやまなし」(山梨県笛吹市)のシェルターにいる保護猫がモデル。「家族募集中」の猫の作品には紹介文と問い合わせ用のQRコードを添える。売り上げの半分はシェルターに寄付するといい、「家族に迎えることは難しくても応援したいという人が、保護猫たちと出合ってもらえたら」と思いを込める。
沼田さんは現在も猫の「人慣れ」を進める活動を続けているが、「個人でできることには限界がある」と明かす。「自分だからこそできる支援は、絵を通して保護猫のイメージを明るくしたり、保護猫団体を応援したりすること。一匹でも多くの猫が幸せになってほしい」と期待を込める。
開場時間は、楽風=10時~19時、&FLOWER=11時~20時(月曜・金曜は13時~、日曜は13時~19時)。入場無料。8月4日まで。