埼玉大学教育学部美術専修を修了した同窓生有志による美術展「専の会-つながる-」が9月2日~5日、JR南与野駅近くのギャラリーカフェ「ラルゴ」(さいたま市中央区鈴谷2)で開かれた。
「専の会」は2年前、埼大美術専修の同級生だった菖蒲澤侑さん(大学助教)や後藤未希さん(公立中学教諭)らが「作品を制作して、それを見てもらうために集える場がほしい」と意気投合。先輩後輩など同窓生に声をかけ、「専の会」を結成。呼びかけに応えた同窓生で2024年に初の美術展「専の会-かさなる-」を開いた。会場は、「思い出が多い大学の最寄り駅近くがいい」ということになり、南与野駅から徒歩4分ほどの場所にある同店に決めた。
「専の会」の名は、美術専修から取った。メンバーは固定していない。大学や大学院卒業後それぞれの職に就き、仕事や子育てに追われる同窓生は多く、「目の前の生活を優先しながらも、表現したい欲求を持ち続けてきた」と菖蒲澤さん。「1回目の『かさなる』にはさまざまな思いを重ねながら過ごしてきた参加者が集い、美術展が実現したという思いを込めた」と話す。
今回は9人が、絵画、彫刻、工芸などの作品を出品。1回目とは出品者が少し入れ替わり、菖蒲澤さんの1学年先輩の中山陽香さん(県立高校教諭)らが新たに加わった。メンバーとゆかりがある子どもたちの作品を展示する「寸(すん)の会」も同時開催。会場入り口には、出品者が展示会に向けて思いをつづった文章から文字を抜き出して制作した立体オブジェも置いた。展示会の名を前回の「かさなる」から「つながる」にした。「『過去と今と未来、あなたと私と誰か、こことそことどこ、何かと何か』がつながっていることを表現し、伝えたいと出品者で話し合ってきた結果」と菖蒲澤さんは振り返る。
菖蒲澤さんらは「毎年だと作品作りがきつくなるし、3年ごとだと少し寂しい。2年に1回は開催したいと話し合っている」という。「2年後に向けて、この輪をさら広げていきたい」とも。