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中浦和のカフェで「ゆるり絵本サロン」 絵本のプロが企画する絵本の時間

絵本を紹介する中田さん

絵本を紹介する中田さん

 カフェを楽しみながらテーマに沿った絵本を紹介し合う「ゆるり絵本サロン」が9月12日、土合小学校近くのカフェ「絵本と珈琲(コーヒー)ルナール」(さいたま市桜区町谷1)で開かれ、本との出合いや交流を楽しんだ。

(左から)ジェリー・マーティンさん、中田京子さん

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 主催は、JPIC(ジェイピック)読書アドバイザーの中田京子さんと、絵本作家で翻訳家のジェリー・マーティンさん。2人は10年ほど前、昔話研究者の故・小澤俊夫さんによる市民大学「昔ばなし大学」で出会い、意気投合。サロンは8年ほど前から「絵本を囲みながら日常からちょっと離れる時間を、参加者と自然体で楽しめたら」と企画し、執筆や読み聞かせ活動に取り組む傍ら、さいたま市を中心に各所で開催している。

 今回のテーマは「そら」。サロンは2人の軽快なトークで場を温めた後、前半は2人が「青空、星空、雲、風、空元気(からげんき)」など、さまざまな「そら」にまつわる絵本10冊を取り上げた。

 みやこしあきこさんの絵本「たいふうがくる」(BL出版)は、中田さんが「台風の日に小学校の特別支援学級で読んだ」エピソードを振り返りながら紹介。「子どもたちから声が上がった」という「青空」が現れるページを開くと、参加者からも「モノクロが続いた後の青色は印象的で目を引く」という感想が聞かれた。

 マーティンさんは「つい読み聞かせの場面を考えて選んでしまう」と前置きしながら、「月見」の季節らしい親子向け絵本や、昔話「かぐやひめ」「はごろも」などを紹介。「空はファンタジー世界の扉。一つ能力が得られるなら、空を飛ぶ能力がほしい」と打ち明け、たじまなおとさんの「りゅうのちょうせんじょう」(フレーベル館)や、「日本語に夢中になる大転機になった」という宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」(徳間書店)を起点に「空」への思いを語った。

 後半は参加者7人によるブックトーク。雲の図鑑絵本から思春期の心を描いた仏語の絵本まで、多彩な本が集まった。6年前から参加する富士見市在住の吉田明美さんが持参したのは、新井洋行さんの幼児絵本「おつきさまのかぞえうた」(えほんの杜)、さわのめぐみさん・中村まふねさんの「種を集める少年」(ニジノ絵本屋)。中田さんが「以前に比べて素直に自分の好きな本を選ぶようになったのでは」と声をかけると、吉田さんは「以前は子どもの教育に良い本をという思いで選んでいたように思う。本の紹介を通じて自分の変化も感じてもらえてうれしい」と顔をほころばせた。

 次回の絵本サロンは10月25日、志木のカフェ「夏楓舎(かえでや)」で開催する。中田さんは「いろんな本を読むが、自分の好みの本に目を向けがち。サロンではそれぞれが『好き』を持ち寄って紹介し合うので、知らない本との出合いや学びがあって楽しい。これからも緩く開催を続けられたら」と話す。

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