抽象画とキャラクター絵画を描く「はっとりさおり」さんの作品が現在、浦和区役所近くの「喫茶ゆうびん屋」(さいたま市浦和区仲町4)で展示されている。
「活動の原動力は『推し』」と断言するはっとりさんは元東京都図画工作専科教員。就職後、展示は休止していたが、2020年に「表現者として自主企画を頑張っている『推し』に追いつきたい」と心機一転し活動を再開。活動の積み重ねとアプローチが功を奏し、「推し」とのコラボレーション展示も実現した。2023年に活動の幅を広げるため退職し、絵画造形教室「アトリエFilo(フィーロ)」(志木市)を開設。現在はアトリエだけでなく、公立小学校や高齢者福祉施設、企業などでも講師を務め、「4歳から95歳まで」幅広く指導しながら、キャラクターデザイナーやアーティストとしても活動している。
同店での展示は2回目。昨年文房具好きの友人たちに店の話を聞いて足を運び、「作品を展示させてもらえないか」と店主に直談判した。「今でも『推し』に手紙を書くのが好き。手紙をテーマにした『Letter(レター)』という作品展を開いたこともあり、縁を感じた」と振り返る。
前回は童謡「やぎさんゆうびん」の「手紙を食べてしまうヤギの足跡」をイメージした同店のロゴマークにちなんで、キャラクター「ヤギの郵便屋」をデザインした。今回は「文通」をテーマに、ヤギと仲間たちの和やかな姿を描いた作品を数点展示する。販売コーナーでは、オリジナルグッズのポストカードセット(440円)やしおり(200円)、缶バッジ(500円)などをそろえる。ヤギがデザインされたレターペーパー(550円)は、同店の手紙が書けるメニュー「手紙セット」(200円)の1アイテムとしても選べる。
同店レジカウンター奥の大きなキャンバスには、パステルカラーの抽象的な背景に溶け込むようにキャラクターを描き、封筒やちぎれた便箋、スワロフスキーをちりばめた作品を展示している。はっとりさんは「この店での展示の頃から作風が変化した。自分が本当に好きな色彩や世界観と、仕事として周囲に求められてきた作風を融合して出来上がった形。本来の自分を再び表現できるようになってきた」と話す。
「自分が『推し』に元気をもらっているように、活動や表現を通じて見た人を元気にできる表現者でありたい」と話すはっとりさん。「今後の目標は全国各地で展示やワークショップを開いて『はっとりブランド』を広げ、憧れの『推し』を超えること」と意欲を見せる。
営業時間は11時~16時(土曜・祝日は17時まで)。日曜・月曜定休。9月12日まで。