プレスリリース

「報告書Award 2026」最優秀賞は池袋店・菊地一宏に決定

リリース発行企業:株式会社たてものサービス

情報提供:

 AIが146件の清掃報告書を短時間で評価。審査で見えた課題を「報告書の書き方マニュアル」と社内資格「共用部目視点検管理士(仮)」制度に展開し、2027年初頭に第1回検定を実施予定。



最優秀賞に輝いた菊地さん(左)に表彰状を手渡す鈴木代表

 ビルメンテナンス・清掃管理業を営む株式会社たてものサービス(本社:埼玉県さいたま市南区、代表取締役:鈴木範之、従業員約100名)は、現場スタッフが作成する「巡回点検清掃報告書」の品質を競う社内コンテスト「報告書Award 2026」を実施し、スタッフ投票による決勝戦の結果、池袋店の菊地一宏さんが最優秀賞を受賞したことをお知らせします。発表日は、環境衛生週間の初日にあたる9月24日「清掃の日」に合わせました。
 本アワードの1次審査では、当社が自社開発した報告書AI採点アプリ「報太郎(ぽーたろう)」を用い、5店舗・146件の報告書を生成AIが1日で採点しました。最終審査は全スタッフの投票に委ね、「AIによる客観的な審査」と「現場の人の目による最終判断」を組み合わせた二段階方式としています。
 さらに当社は、AI審査で得られた全社の傾向分析をもとに、現場向けの「顧客満足度を高める報告書の書き方マニュアル」を策定済みで、これを教材とする社内資格「共用部目視点検管理士(仮称)」制度を創設し、2027年初頭に第1回「点検・報告力検定」を実施する予定です。

背景:オーナー・管理会社の目が届きにくい「共用部」を、清掃しながら点検する
 マンションやアパートのオーナー・管理会社は、物件から離れた場所に所在していることや、業務の多忙・人手不足により、現地の様子を自ら確認することが容易ではありません。現地を訪れる場合も、その目的は室内の確認が中心となるため、廊下・階段・駐輪場・ゴミ置き場といった共用部で異常やルール違反が起きていても気づきにくいのが実情です。放置すれば小さな不具合が大きな被害へと広がり、居住者の不安にもつながります。
 そこで当社は、オーナー・管理会社に代わって共用部を見る「目」となることを自らの役割と位置づけています。清掃作業中は建物の内外をひととおり見て回ることになるため、清掃をしながら自然に点検もできる--この特性を活かし、「清掃」「点検」「報告」をセットにすることでサービスの付加価値を高めてきました。点検の結果を伝える手段は、毎回提出する報告書です。
 この仕組みが本当に機能するかどうかは、現場スタッフがこの意図を理解し、気づいたことを正確に伝えられるかにかかっています。そこで、「良い報告書とはどういうものか」をスタッフ全員が学ぶ機会として本アワードを企画しました。点検力(異常に気づく力)と報告力(正確に伝える力)を高め、物件の「キレイ」と「安心」を守っていくことが、当社の目指すところです。

実施の流れ:AIによる1次審査から、全スタッフ投票による決勝へ


AI審査の仕組み
 1次審査に用いた報告書AI採点アプリ「報太郎」は、当社が本アワードのために自社開発したブラウザ上で動く評価ツールです。報告書のPDFをドラッグ&ドロップするだけで、Anthropic社の生成AI「Claude」が文章と写真を読み取り、5つの評価基準ごとに採点、100点満点の総合得点とS~Dのランク、「良かった点」と「改善のヒント」をA4用紙1枚分にまとめて出力します。
 人が146件の報告書を同じ基準で読み比べるには数日を要しますが、AIは全件を同じ物差しで同日中に評価できます。一方でAIの採点は「参考値」と位置づけ、最終審査は人が行いました。効率と客観性はAIに、現場感覚と納得感は人に委ねる、という考え方です。

AI審査で見えたこと:差がついたのは「腕前」ではなく「伝え方」
 146件の平均点は59.4点(100点満点)で、ランク別ではAが1件・Bが20件・Cが67件・Dが58件と、全体の約8割がC・Dランクでした。ただし上位と下位の報告書で清掃の腕前に大きな差があったわけではなく、差がついたのはほぼすべて「伝え方」でした。
 5基準の全社平均を見ると、最も高かったのは「季節・気候への適応力」(3.4点/5点)で、花粉や落ち葉、天候に応じた作業判断は当社の強みであることが分かりました。一方、最も低かったのは「創意工夫とホスピタリティ」(2.3点)、次いで「物件状況の把握と共有」(2.9点)で、現場で気づいたことや次回への提案を備考欄に書き添える習慣に、大きな伸びしろがあることが明らかになりました。AIの「改善のヒント」で最も多かった指摘も、「気づいたこと」欄が「〇〇しました」という作業名だけで終わっているというものでした。
 これらの分析結果は、後述する「報告書の書き方マニュアル」の骨格となっています。

決勝戦の結果
 スタッフによる投票の結果、池袋店の菊地一宏さんが最優秀賞を受賞しました。菊地は自店舗の池袋店だけでなく、他の3店舗すべてから票を集めており、店舗の垣根を越えて「お客様に伝わる報告書」として評価された結果となりました。

※決勝進出者は、AI審査の得点をもとに各店舗の上位1名を選出しました。川口店については上位1名の得点が決勝進出の基準に達しなかったため、今回は進出者なしとしています。

スタッフの反応と手応え
 アワードをきっかけに、日常の報告書にも変化が現れています。各店舗の管理者からは、次のような声が寄せられました。
 「Kさんの報告書は、少しずつではありますがコメントが固定の文面ではなくなり、その日の状況をしっかり入力した内容になってきています」
 「Hさんの報告書では、排水口のカバーを外して写真を撮っており、しっかりと清掃作業を行っていることが伝わる内容になっていて、とても良かったです」
 いずれも、AI審査で伸びしろとして示された「固定コメントからの脱却」と「作業が伝わる記録の工夫」にあたるもので、アワードと書き方マニュアルの狙いが日常業務に浸透しはじめています。

今後の展開1.:AI審査の分析結果を「報告書の書き方マニュアル」に
 当社はAI審査の結果を分析し、現場スタッフ向けの実践ガイド「顧客満足度を高める報告書の書き方マニュアル」(第1版)を策定しました。5つの評価基準ごとに「書き方のコツ」を整理し、AIが実際に指摘した曖昧な表現とその言い換え例、「気づいたこと」欄を「状態→対応→結果→次回への一言」の順で書く型、季節ごとに書くべき点検項目のカレンダー、提出前チェックリストなどを収録しています。高評価を得た報告書から学ぶ章も設け、アワードの成果がそのまま全店舗の教材になる構成です。

今後の展開2.:社内資格「共用部目視点検管理士(仮称)」制度と「点検・報告力検定」
 さらに当社は、点検力と報告力を「講座で学び、検定で測り、資格で示す」社内資格制度「共用部目視点検管理士(仮称)」を創設します。評価の物差しは報告書Awardの5基準および書き方マニュアルと共通で、アワードが「提出された報告書(実績)の表彰」であるのに対し、本制度は「個人の能力の認定」を行うものとして、両者を同じ基準体系の両輪として運用します。なお、資格名称は現時点の仮称であり、制度開始までに変更となる場合があります。

代表コメント
 「私たちの仕事は、オーナー様や管理会社様に代わって共用部を見守り、気づいたことをお伝えすることです。清掃をしながら点検し、報告する。その最後の一歩である報告書が、私たちの仕事の価値を決めます。今回、AIに146件の報告書を評価させて分かったのは、スタッフの清掃の腕前に大きな差はなく、差がついたのは伝え方だったということでした。伝え方は学べば必ず伸びます。アワードで生まれた学び合いの空気を、マニュアルと資格制度という形で会社の仕組みにし、お客様への安心をさらに高めてまいります。」
株式会社たてものサービス 代表取締役 鈴木範之

補足資料
【報告書AI採点アプリ「報太郎」の画面】

この画面に清掃報告書をドラック&ドロップするとAIが内容を読み込み採点します(次の画像)



【清爽報告書のサンプル】



【現場での点検・撮影の様子】



【「報告書の書き方マニュアル」の表紙】



株式会社たてものサービス
社名:株式会社たてものサービス
所在地:〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷1-12-30
代表者:代表取締役 鈴木範之
事業内容:ビルメンテナンス・清掃管理、建物共用部の巡回点検・管理
店舗:さいたま店、池袋店、杉並店、川口店、横浜店、秋葉原店、PS(パートナーシップ)店
従業員数:約100名
URL:https://www.tatemono-service.co.jp/

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