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南浦和のタクシー会社がキクラゲハウス建設 CFで協力呼びかけ

タクシー会社の車庫にプレハブハウスを作り、キクラゲ栽培を始めた日栄交通の清水雄一郎常務

タクシー会社の車庫にプレハブハウスを作り、キクラゲ栽培を始めた日栄交通の清水雄一郎常務

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 南浦和のタクシー会社「日栄交通」(さいたま市南区文蔵3)が桶川市内の空き家を格安で購入し、キクラゲ栽培に適したハウスに改装している。

栽培している埼玉県産生キクラゲ「あの日のはごたえ」

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 同社の清水雄一郎常務によると、コロナ禍で本業のタクシー会社の売り上げが一時期は8割減となり倒産寸前の中で社員とアイデアを出し合い、稼働しなくなったタクシーの車庫にビニールハウスを手作りして、「あの日のはごたえ」というブランド名でキクラゲの栽培を始めたという。

 実際にキクラゲ栽培を始めてみたら需要があり、タクシー会社で直販するほか、ネット通販も好調で、すぐに完売するようになった。今ではスーパーに卸したり、さいたま市内の学校給食でも使われたりしているという。

 ビニールハウスでは暖房効率が悪く安定した価格で販売できないことから、需要に対応するため通年栽培できるよう、タクシーの車庫の一部にさらにプレハブハウスを増設して生産を高めたが、それでも需要の全てに応えられないことから桶川市内に空き家を購入して、キクラゲ生産量を増やすことにした。

 「コロナ禍をきっかけに始まった事業で不安はあったが、いろいろな方に助けられて、今ではスーパーや学校給食でも使っていただけるようになった。桶川市内の空き家も縁があり購入することができた。これからは埼玉から『あの日のはごたえ』と、この空き家活用事例を世の中に発信していけたら」と話す。

 クラウドファンディングで11月20日まで、支援も呼びかけている。

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