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浦和のブリューパブ、さいたま市初の「ビール製造免許」取得へ前進

店主の小林健太さん

店主の小林健太さん

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 ブリューパブ「U.B.P BREWERY(ユー・ビー・ピーブリュワリー)」(さいたま市浦和区高砂2)が現在、クラフトビールの醸造開始に向けて準備を進めている。

搬入されるビール醸造用タンク

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 クラフトビアバー「BEER HUNTING URAWA(ビアハンチングウラワ)」(北浦和4)、「BEERNOVA URAWA(ビアノヴァ ウラワ)」(東仲町25)を経営する「URAWA・BEER・PROJECT(ウラワ・ビア・プロジェクト)」が手がける3店舗目となる同店は、パブ部分のみ先行して8月に営業を開始。クラフトビールの醸造に必要な酒類製造免許は今年4月から申請中で、年内の取得を目指しているという。年間60キロリットル以上の製造が必要な「ビール製造免許」の取得が実現すれば、さいたま市内では初となる。

 店内に併設したブルワリー(ビール醸造所)では、醸造開始に向けて設備を整えている。9月には容量500リットルの仕込み釜と、1000リットルのタンク6基を1日がかりで搬入した。10月からは配管工事と、流量計を使ってタンクの容量を1基ずつ測定する作業などを進めている。スタッフの加藤麻里子さんは「醸造所にタンクが入り感動する気持ちとともに、設備が整ったからには早く製造免許を取らなければ、という焦りもある」と明かす。

 醸造開始後は、店内の10タップ全てに自社ビールをつなぐ予定。缶ビールのテイクアウトや通信販売、埼玉県内の小売店への卸販売も計画する。店主の小林健太さんは「ブリューパブをオープンしてから、この場所で造るクラフトビールを楽しみ待つお客さまの声が多く寄せられている。早く醸造を開始して、浦和のクラフトビールを楽しんでほしい」と意気込む。浦和レッズのサポーターとして遠征した日本各地や海外のパブでの経験から、「浦和の人たちが、その場で造られたクラフトビールを片手に、みんなで一緒にフットボールを楽しむ光景を『サッカーのまち・浦和』に作りたい」とも。

 コロナ禍と世界情勢により設備の一部が高騰したことで、当初の計画よりも実際にかかる資金額が大きくなったことから、現在クラウドファンディングで協力を呼びかけている。クラウドファンディングは10月31日まで。

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