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南浦和駅近くに古書店「ゆとぴやぶっくす」 好きなことで開業

古書店「ゆとぴやぶっくす」店主の栃原麦穂さん

古書店「ゆとぴやぶっくす」店主の栃原麦穂さん

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 古書店「ゆとぴやぶっくす」(さいたま市南区文蔵2)がJR南浦和駅西口から徒歩5分の場所にオープンして1カ月がたった。

中央には表紙に特徴のある本を置く

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 「知らないを知る古本屋」をテーマにする同店。「誰かの本を誰かに渡す手助けもしたい」と買い取りも行う。店主の栃原麦穂さんは「オープンして1カ月月がたち、『本屋を作ってくれてありがとう』という声をもらうことも多く、テーマに沿った場所を提供できていると実感している」と話す。

 栃原さんは静岡県出身。学生時代に兵庫県神戸市の古書店でアルバイトを経験し、就職先ではウェブマーケティングやデザイン業務を行ってきた。埼玉県に転居後、生活の変化を機に将来の働き方や生き方を考え、やりたいこと好きなことを仕事にしたいと思ったところ、暮らす地域に古書店がないと気づき、自分で開こうと決意したという。

 店内の配置や看板、フライヤーは前職の経験を生かして栃原さんがデザイン。店内は本棚を一周してレジに向かう動線を作り、中央に表紙を見て手に取ってほしい本を平置きできるようにした。オンラインショップも同時に運営している。

 現在は買い取りも行い寄付された本も引き取っている。栃原さんは「自分で選ぶ本のコンセプトはあるが、それ以上に町の古書店さんになりたいと思っている。地域に受け入れられるかどうか不安だったが、近隣の店もお客さまも親切で優しい人ばかりで開業して良かった。中高年層が多く足を運んでくださるが子連れの方も来てくれる。通りがかりに見るだけでも気軽に立ち寄ってほしい。今後は現代作家とコラボして本や本に関連するものを紹介するイベントなども開いていきたい」と意気込む。

営業時間は、平日=15時~20時、土曜・日曜・祝日=12時~17時。

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