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浦和のカフェでミニ絵画展 「どんな気持ちも大丈夫」と伝えるクッキーも

「泣いていいよ」というメッセージを込めた絵画と制作担当の細尾ちあきさん

「泣いていいよ」というメッセージを込めた絵画と制作担当の細尾ちあきさん

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 「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」が現在、カフェ「マーブルテラス」(さいたま市浦和区常盤10)で開催されている。NPO法人「ぷるすあるは」とNPO法人「クッキープロジェクト」の共同主催。精神障がいのある親とその子どもを応援する活動を行う「ぷるすあるは」が設立10周年を記念して企画した。

「どんな気持ちも大丈夫」というメッセージの込められた5種類のきもちクッキー

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 精神科の看護師の細尾ちあきさんと医師の北野陽子さんを中心とした「ぷるすあるは」は、一冊の本を作ることを機に活動を始め、精神障がいや心の不調、発達障がいを抱えた親とその子どもや、さまざまな事情の中にある子どもたちを、絵本やウェブサイトなどの情報コンテンツを通して応援するほか、病気にかかわらず日々の生きる工夫も発信している。

 同展では設立10周年に合わせ、絵画作品や絵本などを展示販売するほか、クッキープロジェクトとコラボし、「きもちクッキー」というオリジナルクッキーも販売している。

 「きもちクッキー」は、「どんな気持ちでも大丈夫」というメッセージを込めて制作担当の細尾さんがイラストを描いた。「だいじょうぶ」「がんばる」「たのしい」「まっいっか」「スキ」の5つの気持ちとイラストをプリントする。細尾さんは「クッキーは初めての試み。楽しく味わいながら、どんな気持ちも大丈夫と思ってもらえたら」と話す。

 福祉作業所などのクッキーを販売する「クッキープロジェクト」が運営する「マーブルテラス」の菅原秀代店長は「店全体を使って展示を行ったのは初めて。店の雰囲気がガラリと変わり、いい経験ができた」と話す。「かわいい」と興味を持ち、注文待ちの間に展示を観覧するお客さんが多いという。

 最も大きな展示品の「2018年度東京都児童虐待防止普及啓発ポスター」の絵では、電車内で赤ちゃんが泣くことでベビーカーの親子が肩身の狭い思いをしていることを表現し「泣いていいよ」「みんなで子どもの育ちを応援しよう」というメッセージを伝えている。

 団体の10年を振り返り、北野さんは「ウェブサイトは来てもらえれば情報があるという点でやっていて良かったこと。今後もその時必要なものを発信していきたい」と意気込む。細尾さんは「看護師の頃はすることのなかった絵本作りをできていることが、この10年で印象的だった」と振り返りつつ、今後については、「続けることが一番大事。変わらず発信し続けていきたい」と話す。

開催時間は11時~17時。月曜定休。4月24日まで。

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