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浦和でフリー手芸作家のオフ会イベント サロン形式で互いの作品紹介

フリー作家たちの技術を目の前で体感、交流の拠点へ

フリー作家たちの技術を目の前で体感、交流の拠点へ

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 浦和駅近くのフリースペース「NomuRabo」(さいたま市浦和区東岸町)で5月16日、さいたまを中心に活動する、手芸作家らが集まり「ハンドメイドinさいたま オフ会」が開かれた。

「浦和○○部」について語る田中さんと参加者たち。

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 イベントはサロン形式で、気楽にお茶を楽しみながら、持ち寄った作品やおのおのの活動を紹介した。同所2月のオープンから回数を重ね、短期間ながら200人を超える作家がこれまでに集まったという。

 参加した消しゴムはんこ作家の関根さん。5分ほどで作品を器用に削り出すその技術には参加者たちも驚きをもって見入った。趣味として始めた消しゴムはんこ。作る楽しさを教えてもらった今は教える方に回りたいと、毎日制作を欠かさない。「重ねて色を変えるのが好き」と話す関根さんは最近講師の資格を取得。講師として、また作家として歩み始めた。

 佐藤さんはタティングレース作家。シャトルという小さな糸巻きを使い、美しく極細の構図を編み込んでいく。趣味で始めたところ講師への誘いがあり、現在は坂戸のカフェなどでワークショップを開き、オリジナルキットも販売している。「とても根気のいる作業。凝ったものには3日かかるが、実際に体験して完成品を見てもらうと感動してもらえる」と佐藤さん。今後は作品の販売も手掛ける。

 印刷会社出身の荒木さんは「手作り絵本製作」。一つ一つ手作りの味わい深い作品を手にやりがいを語る。「何かを形に残したいと考える人は多い。一から作るのは大変なのでキットとして販売し喜ばれている」。現在は定期的にセミナーを開き認知を高める。インストラクターの認定団体も設立するなど、伝道師としての活動に余念がない。

 「普通の主婦」と自身を振り返る田中さん。フェイスブックをベースに「浦和○○(マルマル)部」を展開。浦和でやりたい○○を気軽にというコンセプト。前橋で行われていた活動に感銘を受け、地元で展開。「取りえがなく、くすぶりつつも『キラキラしたい』と願う人たちが生き生きと活動できる仕組みが作れれば」と田中さん。現在は浦和区の「空き家プロジェクト」などにも積極的に参加している。

 主催した「NomuRabo」の田嶋さんと、オーナーで併設する「のむらほけんサービス」代表の野村さんは「女性の活躍できる場所を作りたかった。このイベントを通して地元で活動する一生懸命な方、トライする方たちの交流・発信基地になれれば」と期待を込める。今後も定期的に開催の予定。

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