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「Comichi浦和元町」 浦和に賃貸住宅の新たなモデルを模索

オーナーの昔宮賢典さん

 川崎市で半世紀続く焼き肉店を経営する昔宮賢典(せきみや・まさのり)さんは、妻の実家があった浦和区元町で賃貸住宅の新たなモデルを模索する物件を建設、今年3月から入居者を募集している。

 新設した賃貸住宅は、小学生以下の子どもを持つ世帯を対象とし、入居者同士や地域住民とのコミュニティ形成を進めることを一番の特徴にしている。敷地西側に3階建て3戸(3LDK)、東側に2階建て2戸(2LDK)」があり、敷地中央に設けた「小径(こみち)」は、子どもが遊ぶ空間に加え、住民同士が自然に顔を合わせ、あいさつや会話が生まれる設計となっている。南北に15メートルほどの「小径」を単なる通路としてでなく、コミュニティ空間として機能させることで日常の中で緩やかなコミュニティが生まれる住環境を目指す。

小径奥に設けられた交流スペース

 また、敷地内には防災用としても使える井戸を設置。災害時の生活用水として利用できるほか、住民同士の助け合いを支える設備として活用する。さらに、入居者同士の交流を促進するため、、子ども向けワークショップや季節イベント、住民交流会なども計画し、子育て世帯同士が自然につながるコミュニティづくりを目指すという。

小径脇にある井戸水

 オーナーの昔宮さんは、神奈川県出身だが、妻の実家があった浦和区で暮らしていた。養父が亡くなり横浜に転居したが、実家の跡地をどうするか検討を迫られていた。実家の周囲は昔からの閑静な住宅街だが、高齢化が進み、相続などで住宅の跡地がアパートやマンションに変わっていく光景を見てきた。しかも新築の集合住宅は単身世帯用が多いlことも気がかりだった。

 さいたま市内で開催されたリノベーションスクルールに参加するなど街のあり方考える中で、実家跡地をコミュニティ空間としても機能する賃貸住宅できないかと考えるようになったという。大手住宅メーカーと相談しながら検討を重ねた。昔宮さんは「単なる賃貸住宅としてでなく、そこに住む家族同士や地域の人々と交流しながら子育てができる居住空間をつくりたい」と考え、戸建て感覚のメゾネット形態の住宅を建設した。

賃貸住宅の全景

 交流は大事だが、他方でプライバシーへの配慮も必要になる。昔宮さんは「当然、プライバシー保護の設計にも配慮した。オープン化、交流機会創出との兼ね合いはこれからの課題」と話し、都市部における新たな賃貸住宅のあり方を模索していく。

 問い合わせは、Comichi浦和元町Instagram からメッセージで
 

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