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浦和で日本の伝統文様生地使ったキルト作品展  壁掛けや小物など100点

壁掛け作品を前に来場を呼び掛ける津崎節子さん

壁掛け作品を前に来場を呼び掛ける津崎節子さん

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 うらわ美術館(さいたま市浦和区仲町)で3月14日、キルト作品展「津崎節子とキルト研究会」が始まる。

手掛けた作品を見せる「キルト研究会」のメンバー

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 さまざまな着物の生地を縫い合わせて伝統文様を作り上げるキルト作品を展示する同展。さいたま市南区在住の作家・津崎節子さんと同研究会のメンバー7人が手掛けた作品を展示する。

 松竹梅やチョウ、結綿文(ゆいわたもん)、輪重ね桔梗車(わがさねききょうぐるま)、違い大根、向かいうさぎなど、さまざまな伝統文様がデザインされた着物生地に綿を入れて縫い合わせるキルティング技法を施し、立体的に仕上げている。

 会場には、壁掛け、小物入れ、ベスト、クッションなど100点以上の作品を並べる。中には、約60枚の布を使い10カ月間かけて制作したという、縦1.3メートル、横1メートルの色鮮やかな壁掛け作品も並ぶ。

 津崎さんは、30年前から、伝統文様の着物生地を使ったキルト作品の第一人者という布工芸作家・服部早苗さんの教室に通い、スタッフとして海外へ同行するなど多くの作品展にも参加した経歴を持つ。服部さんの考案したキルト作品の魅力を浦和でも広めようと2008年に「キルト研究会」を発足した。

 津崎さんは「服部先生は、日本の伝統的な文様や美意識を生かした独創的な作品が多く、デザインや配色、布の選定が華やかで美しい。私たちは服部先生の意思を受け継ぐ作品を手掛けている。浦和で初めての展示会開催が実って、緊張感とうれしさでいっぱい。多くの人に作品を見て頂ければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~17時。入場無料。3月18日まで。

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