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浦和のクリーニング店が衣類のリメーク事業 思い出の服がバッグなどに

生まれ変わった衣類リメーク品

生まれ変わった衣類リメーク品

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 つるやクリーニング(浦和区仲町2)が10月7日、衣類のリメーク事業を始めた。

店頭に並ぶ見本のバッグや長財布

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 古い洋服や着物は、がま口バックと長財布に仕立て直し、大人用セーターは編み直して子ども用サイズのセーターやテディベアに再生する。

 同店を運営する「清香」の榎本香代子社長は「親の着物や成人式の着物、大切な人が着ていた服など衣類には身に着けている人の香りや雰囲気がしみ込んでいる。思い出がつまっている服だからこそ、手放せずタンスに眠ったままになっている人も多い。もう一度形を変えてそばに置いたり、普段見につけたりしながら大切な衣類を未来に残してほしい」と話す。

 同店は2014年からリサイクル衣料の無料回収を行っていたが、2016年から買い取り事業に切り替え、客から好評を得ているという。2015年には、さいたま市産業創造財団が主催する「ニュービジネス大賞」を受賞した。

 「きれいを形にして再生する」が経営コンセプトという同店。榎本さんは「店頭でお客さんと話す中で衣類の無料回収でもなく買い取りでもなく、形を変えて残したい物があるのではないかと感じた。リユースやリサイクルにプラスしてリメークという新しい道に挑戦したい」と意欲を見せる。

 がま口バッグの製作は、衣服の修理会社で縫製などを行う女性職人が担当する。セーターの編み直しやテディベアは、編み物講師で手が不自由な人向けのかぎ針を考案した女性が担当する。価格は、がま口バッグ=1万2,000円、長財布=9,000円、思い出リメークニット(テディベア)=1万円~。

 「2人はリメークへの思いを継いで作成してくれるはず」と榎本さん。店頭には見本のバッグを置いて誰でも見られるようにしている。「多くの人に利用していただきながら、一人暮らしの高齢者や大切な人と離れて暮らす方、衣類に思い出がある人にリメークの良さを届けたい」と話す。

 営業時間は8時~18時。木曜定休。

(編集部注)上記記事で紹介したサービスは2018年7月で終了しました。

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