オリジナルチーズスイーツ専門店「チーズピゲ南与野店」（さいたま市中央区鈴谷5）がオープンして、9月10日で半年がたった。

　障がい児福祉支援事業を運営するシムレス（さいたま市中央区）が経営する同店。麻生拓郎社長は、前職の介護職から7年前に独立、1年間の準備期間を経て、やりがいを感じていた障がい児福祉支援事業として放課後等デイサービス「プティ倶楽部」を南与野に立ち上げた。その後も「プティ倶楽部2号店」「プティ倶楽部大宮」、就労継続支援B型・生活介護施設「プティズカラー東大宮」を設立。

　事業を行う中で、「障がいを持つ子どもたちが社会に出ていくタイミングで将来の選択肢がいかに少ないか」という現実に直面した麻生さん。「選択肢が少ないなら自分たちで働く場所を作ればいい」と、成長した子どもたちが楽しく働ける仕事として菓子小売業を選んだ。

　「プレゼントを通して世界中を笑顔にしたい」というコンセプトで静岡県を中心に店舗を展開する「チーズピゲ」と、「障がいのあるなしにかかわらず夢を持って楽しんで働ける居場所を作りたい」という麻生さんの思いが重なり、フランチャイズ店として埼玉初出店が実現した。9月から10月にかけて、「プティ倶楽部」から迎えた実習生が店頭に立つ予定だという。

　「いずれは障がいのあるなしにかかわらず誰もがそこで自由に暮らせる「村」のようなコミュニティーを作りたい」と麻生さんは話す。

　根岸杏店長は「この半年で新商品を楽しみにしてくれる常連も増えた。お客さまからの『ありがとう』『また来るね』の声がやりがいになっている。今後はもっと多くの方にチーズピゲを知ってもらえるように頑張りたい」と意気込む。

　南与野店限定商品のクッキーチーズサンドは、カスタードクリームプリンや濃厚バニラ、季節商品の安納芋＆ごまクッキー（以上454円）など10種類以上をショーケースに並べる。クッキーやフィナンシェなど焼き菓子詰め合わせ（2,344円～）も贈答用に用意。毎月「0」がつく日には数量限定で、クッキー詰め合わせ販売も行う。

営業時間は10時～19時。