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浦和美園で市民劇団が無料朗読劇 影絵と音で物語を表現

公演の前に手ぶり身ぶりで練習する市民劇団Liebeメンバー

公演の前に手ぶり身ぶりで練習する市民劇団Liebeメンバー

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 美園コミュニティーセンター(緑区美園、TEL 048-764-8810)1階エントランスホールで1月28日、市民劇団Liebe(リーベ)による「ふたつの短い朗読劇」が行われる。

会話が飛び交いながら影絵を作るメンバー

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 同劇団は、さいたま市文化振興事業団が文化の向上と地域活性化を目的に2013年に結成。年に1度、演劇の公演を行っている。名前のLiebeは、ドイツ語で「愛」を意味する。小学生や主婦、退職後のシニア世代などの団員で構成され、今回は21人が出演する。

 当日は、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」とグリム童話の「ラプンツェル」を影絵と音楽、動きを交えて朗読する。スタッフはプロが担当し、監督は数々の舞台で作曲や演出を手掛ける和田啓さん、歌唱指導と演奏は歌手の松本泰子さん。小道具の影絵は出演者が全員で手作りした。

 和田さんは「宮沢賢治の本には、擬声語や擬態語などのオノマトペという表現方法がある。『どどどど』と吹く風や『さわさわ』など自然を声で表現する点が聞きどころの一つ。グリム童話のラプンツェルの原作は、ディズニーの幸せな映画と違って、実は残酷な描写のある物語。力のストーリーを影絵や音楽、語り、動きで表現し、見ている人の想像を膨らませられるかを考えながら指導をしている」と力を込める。

 団員で緑区在住の尾内浩子さんは「年齢関係なく仲が良くて元気な劇団。一つの作品が完成するまでのプロセスが楽しい。素人ばかりだけど根性はプロ並み。監督には観客を引き込むようにと教えられている。影絵や音楽も入れた独創的な朗読劇なので多くの人に見に来てほしい」と呼び掛ける。

 開演時間は14時と16時。入場無料。先着30人までは椅子に座って鑑賞できる。

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