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北浦和の障がい者就業支援のパン店閉店 得意先からお礼の寄せ書きも

閉店を受けて得意先から送られたメッセージ

閉店を受けて得意先から送られたメッセージ

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 北浦和西口にある障がい者就業支援の「スワンベーカリー北浦和店」(さいたま市浦和区北浦和1、TEL 048-822-6905)が3月30日、閉店する。

スワンベーカリーのスタッフ

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 埼玉県庁の障がい福祉課で働いていた飯塚哲朗さんが、障がい者の経済的自立の難しさの問題に直面し、何かできることはないかと模索していた時、ヤマト福祉財団の小倉昌男さんの講演を聴き、考えに賛同。同財団が障がい者の働く場の確保と経済的自立の支援を目的として銀座に開いた「スワンベーカリー」をさいたまにもと決意し、県庁を退職して北浦和店を2006年11月にオープンした。

 飯塚さんは「障がい者支援の店であっても、お客さまあっての店。あいさつを丁寧にするなど、スタッフにはきちんと指導していた。能力に応じて、パン製造、レジなどの販売、外回りなど担当してもらい、社会的な責任を感じてもらうことのできる働く場を提供できたのではないか」と話す。

 10年の間に北浦和駅から同店の間に競合店舗が複数でき、客足が減少。県庁、市役所、保健所などに注文販売で回っていたが、それでも経営が厳しくなり閉店を決めた。

 スタッフの藤井浩一さんは「販売や外売りなどやりがいもあった。閉店を受けて、いろいろな人から残念と声を掛けてもらった。今までありがとうと、メッセージを寄せ書きしてくれた部署もあり、とても感激した」と話す。

 浦和区在住の主婦は「おいしいのでオープンしたばかりの頃から買っていたが、障がい者を支援しているとは知らなかった。もっと地元で応援すればよかった」と残念がる。

 飯塚さんは「10年間病気もせずにやってこられたのはよかったが、市場原理の中で戦うのはやはり大変なことだった。最後の日までしっかり販売するので来ていただけたら」と呼び掛ける。

 営業時間は8時~19時。

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