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武蔵浦和で「沼影市民プール ありがとうイベント」 52年の歴史に幕

「沼プー」の愛称で親しまれた会場、外観

「沼プー」の愛称で親しまれた会場、外観

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 武蔵浦和駅西口にある沼影公園(さいたま市南区沼影)で2月10日、「沼影市民プールありがとうイベント」が開催された。

「おもいでメッセージお絵かき」の様子

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 同園の屋外プールは1971(昭和46)年に旧浦和市内で、初の市営プールとしてオープン。1981(昭和56)年に屋内プールを増設し、1990(平成2)年には冬季限定のアイススケート場としても営業していた。「沼プー」の愛称で地域住民に親しまれていたが、同所へ義務教育学校を新設するため3月で閉園することが決まり、52年の歴史に幕を下ろすことになった。

 当日は施設全体を使ったさまざまな企画を行った。特に普段見ることのできない場所を見られる「バックヤード見学ツアー」は午前中に受け付けが終了するほどの盛況ぶりを見せた。

 来場者の声を届ける機会も設けた。「おもいでメッセージお絵かき」では屋外プールに直接絵を描いた。絵の具の配布は待ち時間ができるほど人気となり、プールには感謝の言葉が並んだ。新館2階では「夏のメッセージカード おもいで写真展」として、屋外プールの最終営業となった昨夏に寄せられたメッセージと、これまでの同施設の様子を記録した写真を展示。カードには「楽しい思い出をたくさんありがとう」「小さい頃からこのプールが大好きでした」など、別れを惜しむ声が多数見られた。

 アイススケートリンクでは、同施設に通った女子大生2人と恐竜の着ぐるみをまとったスケートグループ「ジュラシック★アイスパーク」によるアイスショーを行った。目の前で繰り出されるさまざまな技と恐竜たちのコミカルな動きに、観客からは温かい拍手と笑い声が起きた

 他に、フォトスポットを設けたり、キッチンカーが出店したりするなどして、会場は親子連れを中心に多くの来場者でにぎわった。沼影公園の會田孝志所長は「52年で最後の営業となる中、このまま解体になるのは寂しいと思い、さいたま市と協力してこのイベントを行う運びとなった。実際に開催してみると予想以上に多くのお客さまに来場いただけて、とてもうれしい」と話す。

 同施設は4月より解体予定。屋内プールは来年6月まで営業する。

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