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北浦和の洋館に英国式ティールーム「マリッジ」 焼き菓子も提供

英国式アンティークティールーム「マリッジ」の店内

英国式アンティークティールーム「マリッジ」の店内

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 英国式アンティークティールーム「MARIAGE(マリッジ)」(さいたま市浦和区領家2)がオープンして1カ月がたった。

メニューの「マリッジプレート」

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 北浦和駅東口の住宅街に、オーナーの西澤眞理さんが44年前に自宅として建てた洋館のキッチンを改装して開いた同店。メニューはイギリス伝統の焼き菓子が並ぶプレートと、5種類から選べる紅茶を提供する。アフタヌーンティーの楽しみ方も西澤さんがアドバイスする。店内では、紅茶にまつわるアンティーク家具やアンティークオルゴール、親の代から集められたアンティークドールを鑑賞できるほか、季節によりさまざまな草木が花をつける庭も見どころだという。

 日本紅茶協会認定ティーインストラクターの資格を取得している西澤さんは13年間、不定期に紅茶教室を開いてきた。2年ほど前から建物とアンティーク用品の今後の活用を考えた、パティシエでおいの竹澤一さんがティールームの開設に興味を示したため、11月1日、オープンに至った。店名は紅茶とケーキの「食べ合わせ(マリアージュ)」を楽しんでほしいという思いから、フランス語の「マリアージュ」を英語の「マリッジ」に置き換えた名前を採用した。その際、「マリッジ=結婚」という意味もあることに気づき、以前から結婚式のレンタルドレス撮影にも場所を貸し出していたことや眞理(まり)さんの名前が含まれることなどに縁を感じているという。

 竹澤さんは「幼い頃からよく遊びにきてなじみのある場所であり、ティールームの話を聞いてやりたいと思った。叔母から紅茶や菓子のレシピを教わり、メニューも相談しながら一緒に作っている。宣伝していないにもかかわらず、オープン日から多くの予約が入り驚いている」と話す。

 西澤さんは「イギリスの貴族社会では菓子を左手にティーカップを右手に持って、会話を楽しみながらアフタヌーンティーを楽しむ習慣があった。アンティークに囲まれた店内でゆったりと紅茶とお菓子を頂きながら優雅に過ごしてもらえたら。紅茶は、川越市にある専門店『AOBA』で購入している。マリッジオリジナルブレンドもロンドンで修業経験のある店主と一緒に作った。食材もなるべく添加物のないものを選んでいる」という。

 マリッジプレートは、紅茶、ケーキ、スコーン、焼き菓子、ゼリーのセット(4,000円)。定番のキャロットケーキは、アフタヌーンティー文化が始まったとされる19世紀ごろのイギリスに合わせ、砂糖を抑え、ニンジンの甘みで作っている。紅茶は4種類から選べる。ケーキとの食べ合わせを考えたオリジナルのマリッジブレンド、エリザベス女王も好んだとされるスモーキーアールグレイ、チョコレートケーキとよく合うカティーサーク、ダージリンに似たカングラを提供する。クリスマスなどのイベントや季節によって変更していく。

営業時間は11時~17時。時間予約制。火曜~木曜定休。

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