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町鳶の流れを汲む伝統の門松づくり 今年も

さいたま市桜区の造園資材会社「あつか」で進められている、伝統の門松づくり。年末までに約200組を製作する。

さいたま市桜区の造園資材会社「あつか」で進められている、伝統の門松づくり。年末までに約200組を製作する。

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 さいたま市桜区で現在、町鳶(まちとび)の流れを汲む伝統の門松づくりが進められている。

出荷を待つ門松

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 門松を作っているのは、同区田島の造園資材会社「あつか」(さいたま市桜区田島9)。今月10日ごろから今シーズンの製作を始め、倉庫には既に20組ほどの門松が保管されている。

 同社が門松を作り始めたのは約50年前。社長の厚川勝蔵さんは「門松やお備え飾りは元々、町鳶が作るものだった。当初は松や竹など門松の材料の発注を受けるだけで、その材料を使い町鳶が現場で作っていたが、徐々に町鳶からも『完成品が欲しい』と注文を受けるようになり、作るようになった」と経緯を説明する。

 製作する門松は、高さ90センチから3メートルまでざまざま。年末までの20日間ほどで、約200個を次々と作り上げていく。

 こだわりは、竹を斜めに切った部分の断面。「ノコギリでまっすぐ切るのではなく、一つずつ両手で持つ鉋(かんな)を使い、和服の襟元のような形をしているのがこだわり。お客さまの要望で始めたが、若手の職人が技術を継承してくれて助かっている」と厚川さん。

わらをきれいに巻き付けた大きめの缶に竹を立て、根本に土を入れ、黒松の枝を挿し込んでいく。「松は、輸送時に緩んでしまわないよう、中心側から徐々に詰めていく。眺めても気持ちよく、きれいにそろうようにするのが難しいところ」とも。

 製作した門松は、25日以降、クリスマスツリーと入れ替えるように設置が進められるという。同社の門松は、まだ注文を受け付けているが、今のところ例年並みの見込み。厚川さんは「伝統の門松で、良い年を迎えてほしい」と話す。

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