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浦和の北欧雑貨店「テングート」が1周年 北欧と和の組み合わせ提案

「テングート」店主の杉山寿恵(左)さんと慎さん(右)

「テングート」店主の杉山寿恵(左)さんと慎さん(右)

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 浦和の北欧雑貨専門店「.gut(テングート)」(さいたま市浦和区上木崎4)が11月10日で1周年を迎えた。

北欧ブランドの食器を石川県金沢市で作られた棚と併せて展示する

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 杉山寿恵(ひさえ)さんと夫の慎(まこと)さんが夫婦で営む同店では、北欧雑貨を販売するほか、カフェ&ランチメニューを提供している。店内には北欧雑貨と日本の骨董(こっとう)品を組み合わせた空間が広がる。

 「.(ピリオド)」と、ドイツ語で「良い」という意味の「gut(グート)」を合わせた「.gut(テングート)」の店名には、「北欧雑貨に囲まれた空間でおいしいものを食べ、お茶をして一息ついたら、また元気になって自分のいる場所に戻っていってほしい」という思いを込めたという。

 2人は3年間ドイツで過ごし、「ジャパンディ」という和風と北欧風を融合させたインテリアスタイルに感銘を受けたという。「海外の人は日本の骨董(こっとう)品を生活空間に自由に取り入れて楽しんでいた。例えば、日本の着物の帯をタペストリーやテーブルランナーとして使っていた。もともと手作りの温かみがある日本の骨董品が好きで、北欧雑貨にも同じ温かみを感じて好きになった。2つを組み合わせることで互いの良さがより引き立つ。日本でも和風と北欧風を組み合わせた生活空間を提供したいと思った」と開業のきっかけを振り返る。「ドイツで、休暇の始めは何もせず過ごし、休んでから活動を始めるという休暇の過ごし方を知った。動くためには休むことが必要だと実感し、テングートも慌ただしさから離れて一息つける場所にしたいと思った」とも。

 2人は前職を辞し、販売や仕入れについて一から学び開業に至った。店舗は、寿恵さんの両親が浦和で長らく営んできた洋品店「テングヤ」を改装。壁にはしっくいを自分たちで塗り、入り口の扉は自動ドアから福島県の古民家のガラス戸に変え、温かみを感じられるよう工夫したという。

 北欧雑貨は現地から直接仕入れている。商品総数は400点以上で、食器をメインに、テーブルランプ、花瓶、置物などの小物も取りそろえる。テーマを決めた展示会を開き、11月は「カップ&ソーサー展」を実施。12月は「電気スタンド展」を予定している。

 「開業1年目は、食事をしながらくつろげる空間をお客さまに提供できてうれしかった。これからは、北欧雑貨店として、商品の説明や日本の住まいに合う活用方法の提案に、さらに力をいれたい」と意気込む。「自分の目で見て、手に取って選んだお気に入りの物を生活に取り入れる良さを実感していただけたら」とも。

 営業時間は、金曜=12時~18時、土曜=11時~19時、日曜=8時30分~10時(モーニングメニュー提供)、11時~17時。

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