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浦和でがん患者支援イベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015 さいたま」

ルミナリエバッグのキャンドルの明かり

ルミナリエバッグのキャンドルの明かり

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 さいたま市農業者トレーニングセンター緑の広場(さいたま市緑区大崎)で9月12日から13日にかけて、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015 さいたま」が開催された。

リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015 さいたま 会場の様子

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 リレー・フォー・ライフ(RFL)は、参加者が夜通し歩きながらがん対策のために寄付募るチャリティーイベント。参加者および協賛者の寄付金はがん患者支援のために役立てる。会場ではスタンプラリーやクイズ、飲食ブースのほか、中央のステージでは楽器演奏などもあり、楽しみながらがんについて知ることができる。さいたま市では今年で7回目の開催。今年は昨年より多い2,200人が参加した。

 事務局長の加藤一二三さんは「会場で食べたり飲んだりできるお店を増やしたいと思い、知り合いのお店に出店してもらったり、チームに協力いただいたり、他のイベントに参加して声を掛けて参加してもらうなど、少しずつ会場の飲食も充実してきた。サバイバーさん(がん患者やがん経験者)にとって居心地のよい環境づくり、がんに関する情報の提供、がんの専門医や看護師による講演など、感動、共感、希望を持てる場づくりができれば」と話した。

 12日19時からセレモニーが始まり、「エンプティーテーブル」の朗読が行われた。「エンプティーテーブル」(空っぽの席)は、会場に来られなかった人の席を表し、追悼とがん征圧への希望の光をうたうもの。

 朗読を行った数井美由紀さんは「詩の内容の重さを知って、大変なことを引き受けてしまったと慌てた。でも、機会を頂いたことでいろいろなことを知り、心のよりどころが得られた。あまり構えずに、参加することに意味があると今は思っている。たくさんの人が関わり、出会いがあって、がんになっても独りにならない社会ができていくのだと感じた」と話す。

 トラック中央には、巨大な「HOPE」の文字が出現した。がんで亡くなった人、現在がんと闘っている人へのメッセージが書かれた約300のルミナリエバックでできたキャンドルの明かりだ。トラックを歩く参加者たちの足元を照らして、一晩中輝き続けた。

 開催を無事に終えた加藤さんは「顔が見える関係を大切にしながら、新しい企画を取り入れ、開催すること、継続することの必要性を強く感じた。実行委員は仕事をしながらのボランティアなので、なかなか思うように作業が進まず、葛藤も多くあったが、何とか開催できた。自分自身が周りの方々に支えてもらい、生きていることに心から感謝したいと思った」と語った。

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