
埼玉県内の学生や、学生起業家支援に関心のある人を対象としたビジネスイベント「埼玉県発 学生起業家のこれから」が7月2日、埼玉大学(さいたま市桜区下大久保)で開かれる。
埼玉県は7月25日、さまざまな業種・規模の企業や起業家が交流・マッチングすることでイノベーションを創出する拠点「渋沢MIX」を、さいたま新都心に開設する。
施設のコンセプトは「オープンイノベーションの創出・促進」「スタートアップの創出・成長支援」「イノベーションを担う人材の育成」の3つ。開設に先立って行うプレイベントの一環で、今回は県内の学生を対象に、起業に関心を持つ若者に具体的なアイデアや行動のヒントを提供することを目的としている。
パネルディスカッションには、スタートアップ支援やアントレプレナーシップ教育に取り組む大学関係者、実際に起業した若手起業家、現役学生が登壇。「埼玉県内の学生起業家 起業のきっかけとアイデア」「渋沢MIXの学生起業支援の可能性」などをテーマに、多様な視点から議論する。
登壇者は、非接触型医療機器の開発を進める埼玉大学の本間俊司教授、日本工業大学で起業教育を担う筒井研多教授、鍵のIoT化を進めるスタートアップ「Photosynth(フォトシンス)」共同創業者の渡邉宏明さん。このほか、高齢者向けAI体験講座などの活動を行う日本工業大学の柿沢圭吾さん、位置情報共有アプリなどを開発する学生起業家の埼玉大学大学院生・田原大輔さんも参加し、等身大の起業体験を語る。ファシリテーターは、コミュニティコムの星野邦敏社長が務める。
イベントの終盤には、登壇者と参加者が自由に交流できる懇親会も予定している。
埼玉県産業労働部産業支援課の小坂尚さんは「埼玉県に学生が起業しやすい基盤をつくっていきたい。具体的なアイデアを持つ学生はもちろん、起業に興味を持ち始めた学生、起業支援に関心のある教育関係者や支援機関の方、渋沢MIXに関心のある方なども、気軽に参加してほしい。学生同士のネットワーク構築や、次のアクションのきっかけになれば」と話す。
開催時間は18時~20時。会場は同大学のシアター教室と展示室。定員は50人程度。参加費無料。申込みは公式サイトを通じて受け付ける。