食べる

浦和のギョーザ店「うらわ餃子」が1周年 国産材料を使った手包みで

店主の真下加奈さん(右から2番目)とスタッフ

店主の真下加奈さん(右から2番目)とスタッフ

  • 32

  •  

 浦和のギョーザ店「うらわ餃子(ぎょうざ)」(さいたま市南区大谷口)が販売を始めて1年がたった。

一つずつ手包みした冷凍ギョーザ 

[広告]

 浦和で生まれ育った真下加奈さんが店主を務める同店。真下さんは子どもが野菜を食べないことに悩み、春巻きやコロッケなど、肉類と同時に野菜を多めに取りやすいメニューを積極的に作る中、長男からの「ママのギョーザが本当においしい。ギョーザ屋さんになって」という一言に背中を押され、3年前に開業を決めたという。真下さんは「前職は会社員で料理を専門に勉強したことはなかったが、祖父や母が食に関する仕事をしていたこともあり、料理は得意で相談相手にも恵まれていた」と話す。素材の選定やレシピの開発など、準備に2年ほどかけて2020年12月に販売をスタートした。

 開業当初は車での移動販売のみでスタートした。常連も付き、売り上げも順調に伸びていたが「販売車が来た時にしか買えない」「スケジュールを告知するSNSを見ない高齢者は、いつ販売があるか分からない」という声も多かったため、今年4月にオンラインショップを、5月に実店舗をオープンした。現在は実店舗での週4日の営業のほか、浦和周辺エリアで月数回、移動販売を行っている。

 店頭で販売するのは冷凍ギョーザ10個入り(650円)、20個入り(1,300円)、30個入り(1,800円)の3種類。「母になり、安心なものを子どもに食べさせたいという思いがより強くなり、時間をかけて素材を吟味した」という真下さんは、具材には国産材料、皮は厚さや大きさをオーダーメードしたオリジナルのものを使う。ママ友のスタッフと共に、全て手包みで仕上げる。真下さんは「冷凍することで素材がなじみ、肉汁が出やすくなるよう素材の配分や製法を調整した」という。「油分や塩味を足すのではなく、肉本来のうま味を生かすことも大切にした。我が家やお客さまの家の子どもたちは何も付けずにそのまま食べていることも多い」とも。

 真下さんは「お客さまの声に耳を傾けながら『今できることは何か』と考え行動した結果、当初は想定していなかった実店舗までオープンすることができた。さいたま市外から来店するお客さまも多く、移動販売の範囲を広げてほしいという要望もあるので少しずつ応えていけたら」と意気込む。

 営業時間は10時~17時(無くなり次第終了)。月曜・木曜・日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース