浦和駅東口の「大衆酒場 箸悟(はしご)」(さいたま市浦和区東仲町)が5月29日で1周年を迎えた。
浦和の「立ち呑(の)みモルガン」で店長を務めた新井悟さんが独立し、2025年5月29日に開いた同店。開店当初は以前の店からのなじみの客が多かったというが、1年がたち、近隣からの来店など徐々に新規客も増えたという。新井さんは「お客さまが来やすい店をスタッフが作り上げてくれたおかげ。1年をかけて店が盛り上がったことはうれしいし、これからもっと成長する店だと思っている」と喜ぶ。常連客の一人は「料理の提供は早いが、雰囲気はせかせかしていない、自然体で過ごせる店」と話す。
店舗面積は16坪。店内に、カウンター12席、テーブル3卓と立ち飲み席を備える。店内は天井からフィギュアをつり下げるなど「おしゃれになりすぎないように、あえて雑多な雰囲気に」しているという。
地元・浦和出身の新井さんは小学生の頃から家族に料理を振る舞っていた。市内の飲食店などで店長を務め調理の経験を積んだ新井さんは、独立するつもりはなかったが、同所に以前あった店が閉店し空き店舗になることを知る。「前の店に客として通っていた頃、もしいつか自分の店を持つならこんな物件がいいなと思っていた。『ここを逃したら、もうやることはないだろう』と思い、独立を決意した」と振り返る。
料理とドリンクのコンセプトは和洋折衷。「ブラックオリーブの佃(つくだ)煮」(350円)は洋の食材を和の調理法で仕上げ、「夏野菜の揚げ浸し」(550円)には、バジルと大根おろしを添える。フードメニューはいずれも1,000円以下で、新井さんは「安い値段でも満足してもらえる料理を出すよう、自分へハードルを課している」と意気込む。ドリンクは、ジンをベースにゆずピール、レモンを合わせた「ハシゴサワー」(500円)をはじめ、ビール、チューハイ、ハイボール、日本酒、ワイン、焼酎などをそろえる。
和食を表す「箸」と、自身の名前を組み合わせた店名には、「近隣の店とはしごしてほしい」という意味も込める。「同じビル2階のカラオケ居酒屋やモルガンなど西口の店をはしごして回る客も多い。1軒目に当店でパスタを食べてから2軒目に向かう人もいれば、他の店に行った後で遅い時間に来て軽く飲む人もいる」と新井さんは話す。
飲食店になる前は書店だったため、壁際に本棚が残っている。棚には現在、オープン時や新井さんの誕生日祝いで客が空けたボトルにメッセージを書き込んだものを並べている。「開店間もない頃は棚にフィギュアを飾っていたが、今はボトルが増えすぎて飾る隙間がなくなった」と新井さんは笑う。
新井さんは「外から店内の様子も見えるし、緊張するような店ではないので、何も考えずに来てもらえれば」と呼びかける。
営業時間は18時~翌2時。日曜定休。