
invilab株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役CEO/CTO:若林亮太)は、2026年5月22日(金)に全国公開された映画『ミステリー・アリーナ』(製作:Amazon MGM Studios、配給:松竹)に登場する小道具「dejavu(デジャブ)」について、筐体内部の電子回路設計および制御アプリの開発を担当しました。「dejavu」はバッテリー、LED、通信機能を備えた制御基板を内蔵し、専用アプリからLEDの明るさ・色・点滅を遠隔で操作できるよう設計しました。外装は株式会社イナック様が製作しています。
内部の電子回路設計

「dejavu」の電子回路設計では、下部の縦約4.5cm、横約1~2cmという限られたスペースの中で、発光・通信・電源に関わる機能を安定して動作させることが求められました。当初はボタン電池での駆動も検討しましたが、撮影時に必要な光量の確保が難しかったため、バッテリー駆動を採用。バッテリー、LED、通信機能を備えた制御基板、充電用コネクターを小型筐体内に実装し、限られた電力で安定して動作するよう設計しました。撮影現場では装着したままの時間が長くなる場合も想定されるため、発光時以外や通信待機時の消費電力を抑える省電力制御も組み込みました。
制御アプリの開発

「dejavu」の制御アプリ開発では、LEDの明るさ・色・点滅パターンを遠隔から操作できることが要件となりました。撮影現場で素早く操作できるよう、明るさは段階選択とスライダーによる任意調整に対応。色は青・赤・緑のボタン選択に加えてRGB値による調整も可能にしました。点滅パターンも5種類から設定できるようにしています。撮影現場ではカメラや周辺機器など多くの無線機器が稼働するため、「dejavu」との通信状況を示す電波強度メーターのほか、撮影本番中の電池切れを防ぐためのバッテリー残量、安全面に配慮したデバイス内部温度を、アプリ画面上で確認できるようにしました。接続が切れた場合には、LEDを省電力状態へ移行させる機能も搭載しました。開発期間中は、撮影現場からの要望に合わせて機能の追加・更新を重ね、アプリとデバイス側プログラムの双方をアップデートしながら、実際の運用に適した形へ調整しました。
外装の製作(株式会社イナック様)
株式会社イナック様が造形マスター製作・着色注型・塗装を担当しました。親機(金色)の外装にはハーフ金蒸着、子機(白色)には拡散乳白を施し、装着部(ブリッジ)にはエラストマーゴムの注型を用いることで、柔軟性とリアルな装着感を実現しています。
外装の詳細は、株式会社イナック様の紹介ページをご覧ください。
https://www.kk-inac.com/ex0610.html

