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浦和の卸問屋直営「ホルモン焼き 礼」閉店へ ナカギンザセブン商店街閉鎖に伴い

木村店長と竹内さん

木村店長と竹内さん

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 牛豚ホルモン卸問屋「一色(いっしき)」(さいたま市中央区本町東7)直営の飲食店「ホルモン焼き 礼(れい)」(浦和区高砂2)がナカギンザセブン商店街の閉鎖に伴い、3月15日に閉店する。

ナカギンザセブン商店街の中にある

 同社は牛豚の内臓肉専門の卸問屋として1968(昭和43)年に創業。業務用の卸販売に加え、2016(平成28)年4月には本社横に一般家庭向けの直売所も開設。同店は初の直営飲食店として2018(平成30)年2月にオープンした。週末は予約が無いと入れないほど多くの客でにぎわう。

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 常時20種類ほどをそろえるホルモンは、独特の臭いが無く、肉のうま味が感じられると評判。「上タン塩」(1,280円)など牛タンを使ったメニューや、5種類のホルモンを一度に楽しめる「牛ホルモンMIX」(980円)などが人気。

 店長の木村剛さんは「オープン当初は多くの方に来ていただき、その後少し客足が落ち着いた時期を経て、徐々に常連の方も増え、家族連れ、仕事帰りの会社員、若い人など思っていた以上に幅広いお客さまに来ていただいている。女性のグループも多く、煙に気を配った店作りが功を奏しているかもしれない」と話す。「きちんと運営していればお客さまが来てくれる。これからもっとおいしい料理と丁寧な接客でお客さまを喜ばせていきたいと思った矢先に閉店の話となり、正直がっかりしている」とも。

 ナカギンザセブン商店街は、昭和の雰囲気が残るアーケード街で現在は飲食店が多く入っている。浦和出身の木村さんは「自分が子どもの頃は日常の買い物をする商店街だった。親と一緒にここの肉屋に来て、魚肉ソーセージを買ってもらうのがうれしかった」と回想する。建物の老朽化などによる同商店街の閉鎖の話は前々からあったといい、「もう少し先だと思っていただけに残念」とも。

 閉店を知った客からは「移転先はどこか」「食べに行きたいから必ずどこかでやってほしい」という声が多いといい、「自分が思っている以上に地域の皆さまに愛される店となっていたことがうれしい。今までやってきたことが間違ってなかった」とほほ笑む。

 2019年末に閉鎖の話が決定し、当初は2月末の閉店を予定していたが、閉店後の諸作業などの調整が付き、「なんとかギリギリまで営業したいと大家さんに相談したところ、快諾していただき、3月15日までできることとなった。感謝している」と木村さん。

 閉店まで「ナカギンザセブン商店街 ありがとう還元セール」として人気メニューのテッポー(通常480円)を280円で、牛ハラミ(通常680円)を480円(1人1皿限定)で提供する。木村さんは「初めて来てくれる人も大歓迎」と呼び掛ける。

 同店から徒歩30秒の2号店「牛もつ鍋・串揚げ 礼(れい)」(浦和区高砂2、TEL 048-824-3120)は引き続き営業する。2号店の佐藤佳彦店長は「もつ鍋と串揚げで料理法は違うが、おいしいホルモンを提供しているので立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。2号店では3月1日~15日に牛もつ鍋(980円)を200円引きで提供する(価格は全て税別)。

 北浦和在住で30代の女性常連客は「家族でよく宴会コースを頼んでいた。脂ののったコプチャンや、やわらかい牛ハラミが好きだったので、閉店は悲しい」と惜しむ。「次の店舗が決まったらまた通いたい。それまでは直売所(中央区本町東7)でホルモンを買って家で楽しもうと考えているが、やはり店舗ならではの味が恋しい」とも。

 移転先は現在探しているという。木村さんは「また来たいと言ってくださる皆さまのためにもできたら浦和でもう一度やりたい」と意気込む。同社の一色泉社長は「弊社50周年の年に念願だったホルモン焼礼をオープンする事ができたが、わずか2年での立ち退きは悔いが残る。待っていただいているお客さまのためにも必ず復活したいと思っているので、しばらくの間お待ちいただけたら」と呼び掛ける。

 営業時間は17時~23時(ラストオーダー、日曜・祝日は22時30分まで)。火曜定休(3月1日以降は無休)。