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浦和でアートオークション 若手作家の自立支援、26点を競売に

オークション風景

オークション風景

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 若手アーティストの育成、支援を目的とした「さいたまアートプロジェクト」のオークションが2月2日、埼玉会館(さいたま市浦和区高砂3)で開催された。主催は一般社団法人芸術支援・地方創造機構。

参加アーティストたち

 埼玉にゆかりのあるアーティストや作品を対象とした同プロジェクトには、100点以上の応募があった。県立近代美術館館長の建畠哲さんが作品審査委員長を務め、入選作品26点がオークションにかけられた。運営は、同団体理事でサザビーズ日本法人代表を務めた柴山哲治さん。

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 埼玉県出身や他県から移住したアーティストが多数参加したほか、県外に拠点を置くアーティストはユネスコ無形遺産である小川和紙や県内産のヒノキなどの素材を使うなど、県内の風景をモチーフにした作品を出品した。

 オークションは事前登録不要、参加無料で、美術品関係者だけでなく一般の人が参加できる仕組みにしたという。当日に先駆けて、1月26日~2月1日に同館第1展示場でプレビュー展示を開催。オークション会場となった同館2階レストラン宴会場に作品を搬入後は、アーティストと来場者が作品を前に直接会話した。当日に来場できない入札者のために事前入札も行った。

 価格は、全作品3万円からスタート。オークション参加者は、入場時に手渡された「パドル」と呼ばれる番号札を上げて入札の意志を表示するグローバルスタンダードと同じ方法で、作品を次々と落札していった。

 参加アーティストの一人で、さいたま市中央区を拠点に活動する「寿の色」こと鈴木香奈子さんは「オークションは、自分の作品が独り立ちする瞬間に立ち会える。目の前で価格を決めていただくのがスリリングで、作品の価値を知ることができるのも面白い」と話す。

 同会場を訪れたさいたま市緑区在住でギャラリーを経営する小林優佳さんは「オークションを見ることを目的に来た。2回目、3回目と継続されればうれしい」と期待を込める。

 作品は落札者が当日持ち帰り、落札金額は制作したアーティストに全額還元した。