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「奇跡の一本松」に思い託す-ふじみ野市で震災復興イベント

文京学院大生ボランティアらによる311のキャンドルアートも

文京学院大生ボランティアらによる311のキャンドルアートも

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 ふじみ野市の上福岡駅前ココネ広場で3月11日、文京学院大学や市民ボランティアによる「東日本大震災から4年 つなげよう復興へ希望の光 ~3.11 震災を忘れない~」が行われた。

ボランティアと参加者皆で作った「奇跡の一本松」の和紙モザイクアート

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 同イベントは、ふじみ野市を中心とした市民団体と文京学院大学主催、ふじみ野市の後援。今回で3回目となる。

 「震災から4年が経過し、記憶の風化が少しずつ進んできている。震災復興の気持ちを新たに再確認してほしい」という、実行委員長で文京学院大学人間学部コミュニケーション社会学科4年の高木紀幸さん(22)のあいさつに始まり、震災発生時刻には黙とうと献花を実施。

 その後、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の和紙モザイクアート作りを実施。学生と市民団体が東北でのボランティアの際に撮影した写真に加え、参加者や通行人に呼び掛け震災復興に向けたメッセージを書いてもらった花びら型のカードを和紙に貼り付け、「3.11を忘れない」の文字を浮かび上がらせアートは完成した。

 18時からは、「3.11」と竹筒で描いたキャンドルアートが点灯され、復興への祈りと震災の記憶の灯を目にした参加者はあらためて黙とうをささげた。

 イベントでは他に、「はっとう汁」などの被災地の特産品・名産品の販売や文京学院大「中山ゼミ」(中山智晴教授)の学生が1年かけて育てたブドウで作ったワイン「BGU Wine」の試飲も実施。ワインを通じて、後継者不足や風評被害に苦しむ福島県郡山市の農業の現状を訴えた。

 イベントの参加者は「4年たったが、長いようで短い時間だった。これからも忘れないようにしないといけない」「震災復興に向けて学生さんが頑張っているので、一緒に頑張っていきたい」などと話した。

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