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うらわ美術館でアート講座 多世代が触れ合いながらトンネルを創作

プラスチック段ボールに色を塗ってトンネルを作る様子(うらわ美術館)

プラスチック段ボールに色を塗ってトンネルを作る様子(うらわ美術館)

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 うらわ美術館(さいたま市浦和区仲町2、TEL 048-827-3215)で1月14日、「色と形のコックさん、つくって あそぼう アートなトンネル」が開かれ、親子や祖母と孫のペア計20組が参加した。

頭や体をなぞって人の形を描く親子

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 主催は同館と「あなたとどこでもアート実行委員会」。同実委会は県内公立美術館五館とアート関係者らでつくるSMFが中心となった組織で、毎年テーマを変えてイベントを行っている。今回は「食」がテーマ。参加者は、白い帽子に赤いタイを首に巻いてコックのスタイルに変身。料理の工程になぞらえてトンネルを制作した。

 「下ごしらえ」では、2メートルのプラスチック段ボールに、寝そべった子どもの頭や体をペンでなぞり、人の形を描いた。「くすぐったい」と笑い転げる子どもや、足や手の大きさの違いに「面白い」と会話しながらペンを握る子どもの姿も見られた。「調理」では顔や手、足をクレヨンで汚しながら懸命に色を塗った。「盛り付け」」には半円にした段ボールを全員でつなげてトンネルを作って遊んだ。

 講師は、美術活動家で臨床美術士、南浦和で造形教室を開いている小池ちかこさん。2009年より同ワークショップの8回全てを担当している。この日も会場内を歩きながら笑顔で声を掛け、初対面の人同士が親しめるようにアドバイスした。

 娘の実々さん(5)と共に参加した熊谷絵美さんは「家だと汚れが気になって自由に大きく創作できないので貴重な時間だった。子どもの独創的な発想に驚いた」と声を弾ませた。同美術館教育普及担当の脇元重彰さん(38)は「多世代で見知らぬ人とも交流しながら、表現する楽しさを感じてもらえたのでは。日常生活でもアートを意識してもらえれば」と期待する。

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