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さいたまのラーメン店が和菓子を提供 ドイツ出店挑戦でメニューの一つに

ドイツに3店舗目をオープンしたい

ドイツに3店舗目をオープンしたい

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 さいたま市桜区のラーメン店「旨辛味噌らーめん ぼんず」(桜区上大久保)がドイツ出店の夢をかなえるため、3月17日から和菓子を振る舞うサービスを提供する。

右が店主の吉田ショウヘイさん

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 埼玉県志木市出身の吉田ショウヘイさんが店主を務める同店。吉田さんは「らーめん梵’s(ぼんず) 埼大前本店」と「旨辛味噌らーめん ぼんず」の2店舗を経営している。

 現在、ドイツのハノーファーに出店予定で準備を進めている。3店舗目を日本国内で開店する可能性もあったが、コロナ禍で休業して今後の人生を考えた時、常連だった埼玉大学の学生たちが授業にも遊びにも満足に行けない様子を見て、「先行き不安で閉塞(へいそく)感のある時代だが、ラーメンしかない自分でも世界に挑戦することで彼らを勇気づけられるのではないかと思った」と吉田さんは話す。「思いを大切に、自分のやりたい事を手探りで一生懸命に挑戦すれば、きっと何とかなるということを若者に感じてもらえたら。リスクがあっても人生一度きりなので、面白いことをやりたい」とも。

 和菓子企画は「ドイツのためにシリーズ」第4弾で、これまでも第1弾は鶏唐揚げ、第2弾では生菓子、第3弾ではわらび餅をサービスしてきた。以前、ドイツに視察に行った際に現地の人々の食事の習慣や日本食への反応を見て「ラーメンだけを提供する店でなく、ほかの日本の食文化も合わせてドイツのお客さんに伝えられたら」と考え、企画を始めたという。事前にツイッターにて告知される「合言葉」をラーメン注文時に伝えると、サービスの提供を受けられる。生菓子は吉田さん自ら和菓子作りをマスターして自家製の生菓子を提供しているという。

 同店のらーめんは二郎系ラーメン。多くのモヤシ、大きい豚肉が入り、麺が太く味が濃いのが特徴。若い頃にサッカー選手やバンドマンをしていた吉田さんは初めて二郎系ラーメンを食べた時の感動が忘れられないという。吉田さんは「対面キッチンで、コミュニケーションを取りながらラーメンをお客さんに提供でき、安くてお客さんにおなかいっぱいになってもらえるのが二郎系ラーメンの良い点。ドイツではまだ二郎系ラーメンの店はないので、ドイツの人たちに愛される店を作りたい」と意気込む。

 最終的にはドイツでの店舗開業を目指しているが、まずは5月ごろにドイツに渡り、フードトラックでの営業開始を計画しているという。現在、ドイツ出店のためクラウドファンディングで協力を呼びかけている。3月31日まで。

 営業時間は11時~14時、17時~21時。日曜定休。

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