北浦和のビアバー「BEER HUNTING URAWA(ビアハンチングウラワ)」(さいたま市浦和区北浦和4、TEL 048-711-1700)が12月11日、クラフトビールのテークアウト販売を始めた。
サーバーを用いてクラフトビールを提供してきた同店。缶入りや瓶入りのクラフトビールをテークアウトで販売したいと酒類販売管理研修の受講や店舗の改装などの準備を進め、11月末から試験販売を始めていた。
店内の冷蔵庫2台には、缶入りや瓶入りのクラフトビール約60種類をそろえる。特に多いのはアメリカ産。店長の早野友行さんは「アメリカはクラフトビールの文化が開けた国。香りが華やかなものや見た目が濁ったものなど、最先端のビールが多い」と話す。
早野さんが薦めるのは、カリフォルニア州のブルワリーでKnee Deep(ニーディープ)の「Hoptologist(ホップトロジスト) DIPA」(570ミリリットル=930円)。ビールの苦みを表す単位「IBU」の数値が一般的なラガービールは20程度のところ100を超え、アルコール度数も8パーセントと高い。
早野さんは「しっかりした苦みと香りがあり、『クラフトビール』と聞いた人がイメージしがちな味」と説明する。「海外のビールはパッケージもセンスがよいので、見た目で選んでもらっても。家族や友人と一緒に飲み比べてもらえたら」とも。
ラム肉を使ったハンバーガーなど、フードでもテークアウトに対応する。店主の小林健太さんは「ボリュームのあるハンバーガーと合わせて、家でもクラフトビールを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
同店は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今年1月に休業。8月、営業を再開したが、10月に酒類提供を再開するまでビールを提供できなかった。北浦和でクラフトビールを楽しむ文化を絶やしたくないと小林さんは、近くの横内酒店(常盤9)に国内のブルワリーを紹介して品そろえの拡充に協力するなど連携。地酒に力を入れる横内酒店を通して今後は、日本酒の提供も企画しているという。
同酒店の横内祐司さんは「日本酒とクラフトビールには、冷蔵管理の難しさや提供するときの技術が味を左右するところ、どちらも濁りがある商品の人気が高まっているところなど似たところが多い。クラフトビールは値段が高いが飲めば感激すると思うので、おいしさを知ってもらえれば」と話す。
営業時間は17時~23時30分(土曜・日曜・祝日は11時30分から、日曜・祝日は22時まで)。ランチは11時30分~15時(火曜・水曜のみ)。木曜定休。