【結論】本調査のポイント
結論から言うと、5月の紫外線量は真夏(7~8月)の約80%に達し、GW中に日焼けしやすい行動は「屋外レジャー施設での長時間滞在」「海辺・山岳地帯への旅行」です。日焼け止めの塗り直しは2~3時間ごとが推奨され、子どもの日焼け対策では大人より低刺激な製品選びと物理的遮蔽(帽子・長袖)の併用が重要です。
・GW旅行経験者の67.8%が「旅行中に日焼けした経験がある」と回答
・日焼け止めを「2~3時間ごとに塗り直す」人はわずか18.4%にとどまる
・子どもの紫外線対策を「大人と同じ方法で行っている」家庭が52.6%
用語解説
■ UVインデックス(紫外線指数)とは
UVインデックスとは、紫外線が人体に与える影響度を数値化した国際的な指標である。0~11+の段階で表され、3以上で日焼け止め等の対策が推奨される。日本の5月のUVインデックスは晴天時に6~8程度に達し、「強い」~「非常に強い」レベルに相当する。
■ 光老化とは
光老化とは、紫外線の長期的な曝露によって引き起こされる皮膚の老化現象である。シミ、シワ、たるみの主要因であり、皮膚の老化原因の約80%が光老化によるものとされている。
■ SPF・PAとは
SPFとは、UVB(紫外線B波)を防ぐ効果を示す数値であり、数字が大きいほど防御効果が高い。PAとは、UVA(紫外線A波)を防ぐ効果を示す指標で、+~++++の4段階で表される。日常使用ではSPF30・PA+++程度、屋外レジャーではSPF50+・PA++++が推奨される。
旅行先別の紫外線リスクと推奨対策比較

※一般的な目安であり、個人差があります。
皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とする医療法人社団鉄結会(アイシークリニック:新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、GW期間中の紫外線対策に関する実態調査を実施しました。5月は「うっかり日焼け」が最も起きやすい時期であり、適切な対策の啓発を目的として本調査を行いました。
調査背景
ゴールデンウィークは旅行やレジャーで屋外活動が増える時期ですが、5月の紫外線量が真夏に匹敵するレベルに達していることはあまり知られていません。気象庁のデータによると、5月のUVインデックスは7月・8月の約80%に相当し、晴天時には「非常に強い」レベルに達します。しかし「まだ夏前だから」という油断から、十分な対策を取らずに深刻な日焼けを起こすケースが後を絶ちません。そこで当院では、GW期間中の旅行先別紫外線リスクと対策実態を把握するため、全国500名を対象とした調査を実施しました。
調査概要
調査対象:GW期間中に旅行・レジャーの予定がある、または過去3年以内にGW期間中に旅行・レジャー経験がある全国の20~60代の男女
調査期間:2026年4月6日~4月15日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:500名
調査結果
【調査結果】約7割がGW旅行中に日焼けを経験
設問:GW期間中の旅行・レジャーで日焼けした経験はありますか?

67.8%が何らかの日焼けを経験しており、特に「ひどく日焼けした」という深刻なケースが23.4%に上る。5月の紫外線への認識不足が日焼けを招いている可能性が高い。
【調査結果】推奨される「2~3時間ごと」の塗り直しは2割未満
設問:GW旅行中、日焼け止めをどのくらいの頻度で塗り直していますか?

皮膚科学会が推奨する「2~3時間ごと」の塗り直しを実践している人は18.4%に過ぎない。54.4%が不十分な頻度での塗り直し、または全く塗り直さない状況であり、日焼け止めの効果が十分に発揮されていない。
【調査結果】5月の紫外線量を正しく認識している人は1割以下
設問:5月の紫外線量が真夏の何%程度だと思いますか?

5月の紫外線量が真夏の約80%に達することを正しく認識しているのはわずか9.2%。過半数が50%以下と過小評価しており、この認識のギャップがうっかり日焼けの原因となっている。
【調査結果】テーマパーク・屋外施設での日焼けが最多
設問:GW旅行で最も日焼けしやすかった場所はどこですか?(経験者対象)

最も日焼けしやすい場所は「テーマパーク・屋外レジャー施設」で34.2%。アトラクション待ち時間など長時間の屋外滞在が原因と考えられる。海辺だけでなく、日常の延長感覚で訪れる場所での油断が日焼けを招いている。
【調査結果】半数以上が子どもに大人と同じ対策を実施
設問:子どもの紫外線対策について、大人との違いを意識していますか?(子どもがいる方対象)

52.6%が子どもに大人と同じ紫外線対策を行っており、子どもの肌の特性に合わせた対策ができていない。子どもの皮膚は大人より薄く紫外線の影響を受けやすいため、専用の対策が必要である。
調査まとめ
本調査により、GW期間中の紫外線対策に関して深刻な認識ギャップが存在することが明らかになりました。5月の紫外線量が真夏の約80%に達することを正しく認識している人はわずか9.2%に過ぎず、この認識不足が67.8%という高い日焼け経験率につながっています。また、日焼け止めの塗り直しについても、推奨される「2~3時間ごと」を実践している人は18.4%にとどまり、多くの人が十分な効果を得られていません。特にテーマパークなど「海や山ではない場所」での油断が目立ち、旅行先に応じた対策の重要性が示されました。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、GW期間中の紫外線を軽視することは、将来のシミ・シワ・皮膚がんリスクを高める危険な行為です。5月の紫外線は想像以上に強く、たった1日の無防備な外出で、取り返しのつかない光老化ダメージを受けることがあります。
今回の調査結果で最も懸念されるのは、5月の紫外線量に対する認識の低さです。気象庁のデータによると、東京における5月のUVインデックス日最大値は平均6~7で、これは「強い」から「非常に強い」レベルに相当します。7~8月の平均8~9と比較すると約80%であり、決して油断できる数値ではありません。
日焼け止めの塗り直し頻度が不十分な点も重大な問題です。日焼け止めは汗や皮脂で流れ落ち、また紫外線を受けることで効果が低下します。屋外レジャーでは2~3時間ごと、海辺や山岳地帯では1~2時間ごとの塗り直しが必要です。「朝1回塗れば大丈夫」という認識は完全な誤りであり、これでは日焼け止めの効果は午後にはほぼ失われています。
子どもの紫外線対策については、大人以上に注意が必要です。子どもの皮膚は大人より薄く、メラニン産生能力も未発達なため、紫外線ダメージを受けやすい状態にあります。また、18歳までに浴びる紫外線量が生涯の紫外線曝露量の約50%を占めるとされており、幼少期からの対策が将来の皮膚の健康を大きく左右します。
GW後の日焼けリカバリーについては、まず冷却と保湿が基本です。軽度の日焼けであれば、冷やしたタオルで患部を冷やし、刺激の少ない保湿剤でケアします。水ぶくれができる、広範囲に赤みが出る、発熱を伴うなどの症状がある場合は、必ず皮膚科を受診してください。
【エビデンス】
日本皮膚科学会の「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」では、紫外線曝露が皮膚がんの主要なリスク因子として明記されています。また、環境省の「紫外線環境保健マニュアル」では、子どもの紫外線対策の重要性と具体的な方法が詳細に解説されています。皮膚科医としての臨床経験では、GW後に「うっかり日焼け」で来院される患者さんが毎年多く見られ、中には重度の日光皮膚炎を起こしているケースもあります。
旅行先別の日焼け対策ポイント
・海辺・ビーチ:水面の反射で紫外線量が1.5倍に増加するため、ラッシュガードとウォータープルーフ製品を使用
・山岳地帯:標高1000m上昇ごとに紫外線量が約10%増加するため、曇りでも油断せず対策を
・テーマパーク:待ち時間の長時間屋外滞在に注意し、日傘や帽子を積極的に活用
正しい日焼け止めの使い方
・塗布量:顔全体で約500円玉大(少なすぎると効果が大幅に低下)
・塗り直し:屋外レジャーでは2~3時間ごと、海・山では1~2時間ごとが目安
・塗り忘れ注意部位:耳・首の後ろ・足の甲・手の甲は塗り忘れが多い
子どもの紫外線対策の注意点
・低刺激・ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めを選ぶ
・帽子・長袖など物理的遮蔽を積極的に併用する
・10~14時の紫外線ピーク時間帯は屋内で過ごす時間を設ける
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. GW中に日焼けしやすい行動は何ですか?
A. テーマパークでの長時間待ち時間や、海辺・山岳地帯での無防備な屋外活動が最も日焼けしやすい行動です。
今回の調査では、最も日焼けしやすかった場所として「テーマパーク・屋外レジャー施設」が34.2%でトップでした。アトラクションの待ち時間など、長時間同じ場所で日差しを浴び続けることが原因です。また、日焼け止めを「朝1回のみ」しか塗らない人が35.8%おり、長時間の屋外活動で効果が切れてしまっています。
Q2. 5月の紫外線量は真夏と比べてどのくらいですか?
A. 5月の紫外線量は真夏(7~8月)の約80%に達し、決して軽視できないレベルです。
気象庁のデータによると、5月のUVインデックスは晴天時に6~8程度で、「強い」から「非常に強い」レベルに相当します。しかし調査では、この事実を正しく認識している人はわずか9.2%でした。61.0%が「50%以下」と過小評価しており、この認識ギャップがうっかり日焼けの原因となっています。
Q3. ゴールデンウィーク後の日焼けリカバリー方法は何ですか?
A. まず患部の冷却と保湿を行い、重症の場合は速やかに皮膚科を受診してください。
軽度の日焼け(赤み程度)であれば、冷水で濡らしたタオルで患部を冷やし、刺激の少ない保湿剤(ワセリンなど)でケアします。ビタミンCやビタミンEを含む食品の摂取も回復を助けます。水ぶくれ、広範囲の強い赤み、発熱、強い痛みを伴う場合は日光皮膚炎の可能性があるため、皮膚科での適切な治療が必要です。
Q4. 旅行中の日焼け止めの正しい塗り直し頻度は何時間ごとですか?
A. 屋外レジャーでは2~3時間ごと、海辺や山岳地帯では1~2時間ごとの塗り直しが推奨されます。
調査では、推奨される「2~3時間ごと」の塗り直しを実践している人は18.4%に過ぎませんでした。35.8%が「朝1回のみ」と回答しており、午後には日焼け止めの効果がほぼ失われています。特に汗をかいたり、タオルで拭いた後は、時間に関係なく塗り直すことが重要です。
Q5. 子どもの日焼け対策で大人と違う点は何ですか?
A. 子どもは低刺激製品の選択と、帽子・長袖による物理的遮蔽の併用が大人以上に重要です。
調査では52.6%が子どもに大人と同じ対策を行っていましたが、これは不十分です。子どもの皮膚は薄くメラニン産生能力が未発達なため、紫外線ダメージを受けやすい状態にあります。ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)の低刺激製品を選び、つば広帽子・長袖など物理的遮蔽を積極的に併用してください。また、10~14時の紫外線ピーク時は屋内で過ごす時間を設けることも有効です。
放置のリスク
・適切な紫外線対策を怠ると、光老化(シミ・シワ・たるみ)が進行し、見た目年齢が実年齢より高くなる
・紫外線の蓄積ダメージにより、将来的な皮膚がん(基底細胞がん・有棘細胞がん・悪性黒色腫)のリスクが高まる
・子どもの時期に大量の紫外線を浴びると、成人後のシミ・皮膚がんリスクが大幅に上昇する
こんな方はご相談ください|受診の目安
・日焼け後に水ぶくれができた場合
・広範囲に強い赤み・腫れが出た場合
・日焼け後に発熱や強い痛みを伴う場合
・日焼け後、数日経っても症状が改善しない場合
・シミや色素沈着が気になる場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科専門治療:紫外線ダメージによる肌トラブル、シミ治療に対応
・アクセス良好:新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日祝も診療
・総合的な肌診療:保険診療から美容皮膚科まで幅広く対応
・丁寧なカウンセリング:症状や肌質に合わせた個別の治療プランを提案
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
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