社会的養護を卒業した若者向け就労支援「BEE STORY(ビーストーリー)プロジェクト」から生まれたさいたま市産の蜂蜜を使った初コラボメニューの提供が11月15日、さいたま共済会館(さいたま市浦和区岸町7)内のカフェ「レストランビー・ローズ」で始まった。
コンパスナビ「BEE STORYプロジェクト」担当の河本稀英さん
発起人は一般社団法人「コンパスナビ」の「BEE STORYプロジェクト」で就労支援を担当している河本稀英さん。蜂蜜作りに携わる若者たちがアイデアを出し合ったり、完成したメニューに「映える」器の提案をしたりするなど、商品開発にも携わったという。
同プロジェクトは若者たちが養蜂家へ就労体験に行った際、養蜂に興味を持ったことをきっかけには始まった。さいたま市桜区内に養蜂場を一から作り、事業に賛同する養蜂家からミツバチを分けてもらったという。100%埼玉県産の純粋蜂蜜で、長期間常温保存が可能。
カフェ店長の佐藤英子さんは「良質な蜂蜜のため、ベースのトーストやスイーツの味はシンプルに、蜂蜜の味がしっかり感じられるように試作を重ねた。プリンやコーヒーゼリーに蜂蜜をかける、ありそうでなかったメニューができた。コンパスナビの若者にアルバイトに来てもらったり、打ち合わせで店を使ってもらったりして、企業の社会貢献としてもいい関係を続けている。今回のメニューがきっかけで、蜂蜜や事業を広く知られるようになれば」と期待を込める。
河本さんは「これまでは地元のイベントや協力店で販売したり、通販で扱ったりしてきた。コラボメニューになることで蜂蜜の需要が増えれば、若者を雇用する時間を増やすことができる。自宅でも料理やスイーツに蜂蜜を使ってもらう、新しい楽しみ方を知るきっかけとなれば」話す。
蜂蜜を使ったメニューは、「厚切りチーズトースト(バター、蜂蜜添え)」(400円)、「蜂蜜檸檬(れもん)フロート」(650円)、「クラシックプリン」「クラシックコーヒーゼリー」「バニラアイス(蜂蜜添え)」(以上450円)など。
営業時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。