さいたま市の見沼田んぼ地域の約2500平方メートルの畑(さいたま市緑区三浦)で、子ども向けのサツマイモ収穫体験が10月中旬~下旬にかけて複数回行われる。主催は、あきないキッズ実行委員会。
サツマイモ収穫体験の前に試し掘りをしたサツマイモの品種「シルクスイート」
同委員会の星野邦敏さんは「さいたま市ですら増え続けている遊休耕作地の活用として、サツマイモを育てて収穫して、焼き芋として販売するところまでを行うことで、子どもたちと一緒に農業体験と販売体験を取り組みたいと思った」と始めた経緯を話す。「無農薬で栽培したため、日々の雑草の処理が大変だった。良いサツマイモができたと思う」とも。
サツマイモの品種は、紅あずま、紅はるか、シルクスイートの3品種でそれぞれ300本づつ、実験的に紅赤を100本弱、生育した。星野さん自身も、現在、さいたま市農業政策課が主催している1年間の農業研修に通って、農作物の生産について学んでいる。
「自分の子どもが2歳半になり、土を触る体験と、物を仕入れて売ったり加工して売ったりの商売の体験をさせたいと思った。普段口にしている食べ物がどのように育って実を付けるのか教えられる親になりたいと思い、畑を借りるだけでなく、自ら農業研修にも通っている。サツマイモの収穫体験はさいたま市の小学校の課外授業にもあるし、初めての商売の経験としては身近だと思った。サツマイモの苗は1本30円くらい。それを植えることで、10月ごろに1本の苗から3~5個のサツマイモが収穫できる。子どもが農業体験をするだけでなく、収穫したサツマイモを商店街やイベント時にそのままサツマイモとして販売したり、焼き芋として販売したり、シェアキッチンで調理して販売したりを体験することでマネー教育にもつなげることができれば」と話す。
販売体験は、子どもたちとの焼き芋の販売の出店について、さいたま市内のショッピングモールでのイベントと、大宮駅東口の銀座通り商店街の歩行者天国の時間帯でのイベントに合わせて、話を進めている。
収穫したサツマイモは、収穫して当日に持って帰ってもらう分と、後日に販売体験をする分と、用意する予定。
「下準備を全てしてあとは芋を掘るだけ、という形ではなく、あえて、サツマイモのツルを切るところから体験してもらうように企画している。サツマイモが実際にどのように実を付けているのかを知ってもらう体験にもなれば。親子でサツマイモを収穫することで、秋の楽しい思い出の1つになれば」と参加を呼びかける。
サツマイモ収穫体験の日程は、10月18日、21日、28日、29日(10時~11時30分、28日のみ14時~15時30分)。参加費は1組1,000円。定員は各回10組。事前申込制。