NPO法人「ハンズオン埼玉」理事の西川正さん2冊目の著書「あそびの生まれる時~『お客様』時代の地域コーディネーション」が発売されたのを記念したイベント「みんなでコタツに入ったら」が2月26日、さいたま新都心で開催された。
同NPOが「カブリモノ研究会」も主宰しているため、参加者は用意されたかぶり物をかぶり、こたつを囲むことで距離を近づけた。
当日は、岡山県真庭市立中央図書館館長でもある西川さんの活動内容紹介で始まった。飲食を交えながら、参加者同士でお薦めの一冊を紹介し合ったり、新刊を黙読後に質問や意見を交わしたりした。
同NPOでは、保育や遊びの場が有料サービス化し、提供されたものを子どもが親の許可を得て遊んでいる現状に危機感を覚え、子どもも大人も自然と遊びを作り出していく「おとうさんのヤキイモタイム」や「らくがきタイム(路上あそび)」などの事業を行ってきた。同著ではコロナ禍での西川さんの活動内容、イベント開催の際に「お客さまを迎える」のではなく「自身が当事者であると思い、一緒に作っていく」ための考え方などを紹介している。
西川さんは「コロナ禍で集まることが難しくなり、オンラインでどう遊べるかを模索してきた過程を紹介しているが、コロナ禍以前からあった問題が浮き彫りになっただけとも感じている。この本がが小学校PTAや町内会で実際活動して苦労している方々のヒントになれば」と話す。
新刊発売イベント第2弾として3月30日、西川さんと地域福祉研究の日本福祉大学原田正樹教授による対談「まちにあそびが生まれる時~“地域共生社会”と“あそび”~」をオンラインで行う予定。