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南与野に豆腐ドーナツ店 子ども食堂などで18年変わらぬ味と価格

店長の島田ちひろさん(左)と副店長の島田彩実さん

店長の島田ちひろさん(左)と副店長の島田彩実さん

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 豆腐ドーナツ店「Mees Donuts(ミーズドーナツ)」(さいたま市中央区鈴谷2)が1月21日、オープンした。

18年間100円で提供し続ける「プレーンドーナツ」 「早くもリピートしてくれるお客さまもいてうれしい」

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 事業の一環としてカフェ内やキッチンカーで子ども食堂の運営に取り組む25FARM(ニコファーム)が経営する同店。代表の島田妙美さんは、およそ20年前から子育てネットワークや子ども食堂など「子どもを救う環境作り」に取り組んできた。島田さんは「18年前、世間でおからドーナツが話題になったのを機に、体への優しさと心躍るおいしさを両立するドーナツの開発に取り組んだ。半年間の試作を経て、おからではなく豆腐を使ったレシピにたどり着き、ふんわりもちもちした食感を実現できた」と振り返る。生活に困難を抱える子どもでも購入しやすい価格として、当時から今まで、子ども食堂で100円のプレーンドーナツを提供し続けている。

 豆腐ドーナツを販売する新たな拠点となる同店では、プレーンドーナツ(100円)の他、同店オープンを機に開発した、きなこ、シナモンシュガー(以上150円)、チョコナッツ(180円)、喜界島(鹿児島県)で育ったきび糖を使った丸い形のシュガードーナツ「Corocoro(コロコロ)ドーナツ」(1袋5個入り、600円)を販売する。店内のキッチンで調理した揚げたての商品をショーケースに並べる。

 コーヒー(Mサイズ390円)や「柚子(ゆず)レモン」(同450円)などのドリンク、キャロットスープ(450円)なども販売する。テイクアウトの他、店内(4席)や店頭のウッドデッキでイートインも可能。売り上げの25~50%が子ども食堂の運営費になるオリジナルグッズなども店内で販売する。

 島田さんの娘で店長のちひろさんと副店長の彩実さんは「並んで開店時間を待つお客さま、帰宅後に『おいしかった』とメールをくれるお客さまなど、あちこちから日々元気をもらっている。先日はSNSを見て横浜から足を運んでくれたお客さまもいて、専門店を構えたからこその広がりも実感している。地域に愛されながら、さらに広い範囲にも18年変わらぬ味と価格を守る思いを込めたドーナツを届けていけたら」と意気込む。

 営業は木曜~日曜の8時30分~19時(2月16日以降は10時~19時30分)。月曜~水曜定休。

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