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戸田公園におにぎり専門店「へいべい」 フードロス削減への取り組みも

店主の戸田さん。店頭に掲げられたロゴは戸田さんの書によるもの。

店主の戸田さん。店頭に掲げられたロゴは戸田さんの書によるもの。

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 戸田公園に8月23日、おにぎり専門店「へいべい」(戸田市本町1)がオープンした。

同店専用に焼き上げられたのりが使われた「おにぎり2個セット」

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 戸田公園のカフェ「HEY COFFEE(ヘイ コーヒー)」(本町1)の店主でもある戸田由佳さんが営む同店。戸田公園駅前で30年ほど営業したたばこ店が1年前に閉店したのを機に、同物件を借り上げた平和建設(本町)の河邉政明社長が戸田さんに声をかけたのが出店のきっかけだという。

 「この地の中小企業を活気づかせる意味でも面白みのある仕掛けを作りたいと考えた」という河邉さんと、「駅前に手軽に食べられるものを扱う店が少ないと感じており、カフェ開店当初からおにぎり好きの夫と『いつかおにぎり店を開きたい』と話していた」という戸田さんの思惑が一致。半年ほど前から開店に向け準備を進めてきた。

 同店では「街とともに年を重ねる店」をコンセプトに、内外装や建具には年月と共に風合いを変える木材を使う。店内にカウンター5席、2人掛けテーブル1卓を備えるほか、店外にはテラス6席とベンチを用意する。日替わりの具を入れたおにぎり(250円~)のほか、漬物とみそ汁が付いた「おにぎり2個セット」(650円)、「たまごやき」(2切れ250円~)などの単品おかずも販売。テイクアウトにも対応する。

 戸田さんは「おいしい素材の寄せ集めではなく、『おにぎり』としての仕上がりを大切にしながら素材を吟味した。この時期は甘みとコク、米粒がしっかり立つのが特徴の米『さがびより』を使い、佐野海苔(のり)店(本町1)に当店専用に焼いてもらったのりで包む。イートインとテイクアウト、それぞれ異なるのりを使い、どちらのシーンでもおいしく食べてもらえるよう工夫している」と自信をのぞかせる。みそ汁のだしに使った昆布やかつお節などをおにぎりの具へと加工したり、変形や退色により規格外とされた野菜も積極的に使ったりするなど、フードロスを最小限に抑える取り組みも大切にしている」とも。

 店の一角には、かつてのたばこ店の歴史を引継ぎ、河邉さんの妻・典子さんが路面に面した小窓から接客する地域の窓口を設置する。たばこの対面販売を行うとともに、地域の案内所としての機能も担う。典子さんは「地元で長い間不動産業に携わってきた経験を生かし、地域の豊かな暮らしやつながりを育むためのハブになれれば。今後はオリジナルマップの配布も予定している」とほほ笑む。

 営業時間は7時~16時(木曜~土曜は17時~22時も営業)。日曜定休。

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