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島忠ホームズ与野店で保護犬猫の譲渡会 生体の陳列販売も中止に

譲渡会に参加した保護猫たち

譲渡会に参加した保護猫たち

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 保護犬猫の譲渡会が8月23日、島忠ホームズ与野店(さいたま市中央区新中里3)で開催された。

保護猫を見にきた地域の親子

 2020年7月から定期的に開き、開催は今回で3回目。保護猫カフェ「ねこかつ」(川越市)が行っている譲渡会に同社社員が行き、その活動に島忠ホームズが賛同したことをきっかけに始まり、これまでに各店舗あわせて数十匹の保護動物が里親へ譲渡されたという。

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 「ねこかつ」は行き場のない猫を保護しケアしながら、「保護猫カフェ」や譲渡会を通じて、里親を探す活動を行っている。ねこかつでは常時、250匹ほどの猫を保護しているが、この日の譲渡会に参加した保護猫はほとんどが協力団体の保護猫だという。代表の梅田さんは「新型コロナウイルスの影響で譲渡会の開催が難しくなっている。ねこかつは猫カフェに来ていただくという機会があるので、今は里親探しに苦労している他の保護団体の猫に優先的に参加してもらっている」と話す。

 島忠ホームズは2017(平成29)年から保護動物の活動に取り組んでおり、譲渡会開催のほか、ペットフードの売上金の一部や店舗の寄付ボックスに集まったペット用品などを保護猫団体へ寄付している。さらに与野店では7月1日で店舗での生体の陳列販売を終了し、生体への負担が掛からないデジタルサイネージを用いた販売方法へ切り替えた。デジタルサイネージには、同社担当者が実際に繁殖場を訪れ、「自信をもって紹介できる」と判断したブリーダーが繁殖した動物の情報が掲載されるという。マネジャーの秋山さんは「アメリカではペットショップで動物の販売を禁止する条例が通った例もあり、世界的に動物販売について見直しが行われている。その中で、島忠ホームズも動物愛護への考え方を整えるために活動を始めた。与野店よりも前から譲渡会を行っている所沢店では、地域のお客さまの動物愛護への意識が確実に高まってきている。与野店でも回数を重ねていき、地域の保護動物に関する問題解決のサポートを行っていきたい」と話す。

 同店では、譲渡会開催時に保護動物を見るために整理券の配布や、消毒・検温を実施するなど、新型コロナウイルスの感染対策を取っている。秋山さんは「店頭から場所を隔離した完全予約制の譲渡会を開くという案もあったが、そうすると元々保護動物に興味のある人しか参加してもらえず、地域の方々に広く現状を知ってもらうという目的から外れてしまう。可能な限りの感染防止対策を行いながら、たまたま買い物にきた地域のお客さまの目に付く店頭で開くことを決めた。この場所で行うことに意義があると思うので、細心の注意を払いながら開催していきたい」と話す。

 今回の譲渡会には、「ねこかつ」を含む6グループの協力団体から4匹の犬、約30匹の猫が参加。保護犬の団体「Animal Aid Circle Dog-Nuts」の中川正克さんは「殺処分のカウントダウンが始まっている保護犬の最後のとりでとして活動している。譲渡会では、犬が喜んでいるかどうかを見ている。人に犬を選んでもらうだけでなく、犬にも人を選ぶ権利を与えている」と話す。

中央区から親子で来ていた竹之内節子さんは「友人から聞いて見に来た。ペットショップで動物を買う以外に、譲渡会で里親になるという選択肢もあるのだと初めて知った。どの猫もかわいい」とほほ笑む。

 開催時間は12時~15時。毎月第2・第4日曜開催。次回は9月13日を予定。