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北浦和のカフェで和紅茶ワークショップ 手作業で狭山茶の生葉を紅茶に

紅茶を作る「揉捻(ジュウネン)」の工程

紅茶を作る「揉捻(ジュウネン)」の工程

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 狭山茶の茶葉を使い手作業で紅茶を作るワークショップ「和紅茶をつくろう!」が6月28日、「Cafe D+(カフェディープラス)」(さいたま市浦和区北浦和1)で行われた。

「ティーアーチ」を主宰する講師の今井久仁子さん

 日本茶インストラクター認定資格を持ち、日本茶講座や茶器の販売などを手掛ける「ティーアーチ」を主宰する今井久仁子さんによる同ワークショップ。県内や東京、千葉から4人の受講者が参加した。

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 材料となる茶葉は、前日に今井さんが所沢の狭山茶農家で摘んだ「はるみどり」。一日かけて茶葉を萎れさせる「萎凋(イチョウ)」という状態にして用意した。

 和紅茶についての講習を受けた後、トレイ1杯分、約120グラムの茶葉を手で揉む「揉捻(ジュウネン)」を1時間余り行うと、いったん葉や茎から出た水分が茶葉に揉み込まれて、細くねじれた状態になる。これをさらに1時間発酵させ、最後にホットプレートやフライパンで炒って乾燥させると紅茶ができあがる。

 ワークショップを受講した千葉市美浜区在住の金津利恵さんは「生葉さえあれば家庭でも紅茶が作れることに驚いた。葉を揉んだり、乾燥させたりする工程一つ一つが楽しい」と丁寧に手を動かした。

 発酵の時間を利用して同カフェのキッシュプレートのランチが提供され、今井さんによる狭山茶のミニ講座も行われた。

 一番茶を摘んだ後に出てくる二番茶を使う和紅茶作りは、この季節限定のワークショップ。今井さんは「埼玉県入間市を中心とする地域は全国でも有数のお茶の産地でありながら、県内全体ではあまり認識されていない。地産地消でいえば、狭山茶の主な産地である県西部は『産』で、それ以外の地域は『消』。消費地に狭山茶をもっと広めたい」と意気込む。

 会場となった同カフェは、素材にこだわった手作りの焼き菓子とコーヒーや紅茶を提供する。入居するダイゴウビル1階にある化粧品専門店の鈴木由美子店長が、今井さんと同カフェの清水桃子店長の橋渡し役となった。今井さん、鈴木店長、清水店長はいずれも北浦和出身。鈴木店長は「それぞれが地元を楽しくしたい、地域の魅力を高めたいと思っている。求めているものが似ている者が集まった」と話す。

 「新型コロナウイルスの影響で今は大勢の人が集まることが難しいが、オンラインでは香りと空間を共有できないので、できるだけ対面でやっていきたい」と今井さん。急須を使ってお茶を飲む楽しさも知ってもらうために、これまで行ってきた小学校での講習も再開を模索している。