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さいたまで高校中退予防テーマのシンポジウム 若者向け居場所づくり民間団体

カイロス代表の西田さん

カイロス代表の西田さん

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 さいたま市南区にあるコーププラザ浦和(さいたま市南区南本町2)で2月8日にシンポジウム「高校中退予防を考える~つながりが途絶えないために~」が開催される。主催はカイロス。

講師の石井さん

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 2部構成の同シンポジウム。第1部ではカイロスの活動紹介と、NPOパノラマ理事長の石井正宏さんの基調講演が行われる。石井さんは引きこもり支援をする団体で活動した後、2014(平成26)年にNPO法人パノラマを設立。学校の図書所室に校内居場所カフェを作るなど、高校中退予防のために、先進的な取り組みを行っている。第2部では参加者からの質疑応答も含めたトークセッション「高校中退って問題なの?」が行われる。

 「高校中退が悪いわけではない。アルバイトでも就職でも、自分に相応しい道を見付けられているのであれば問題はない。しかし、高校を中退すると、どこともつながりをもてなくなってしまうことが多い。若い人なので気持ちの変化はある。勉強したい、学校に行きたい、もしくは就職したいとなったときに、つながりがないとどうすればいいのか分からなくなってしまう」と話すのは、カイロス代表の西田真季子さん。

 西田さんは2008(平成20)年より10年間新聞記者として、福祉や貧困問題を中心に取材。子どもの貧困や若者支援に触れる中で、より直接的な支援をしたいと思うようになった。記者を辞め、高校中退者向けの支援事業を行う団体のスタッフを経て、2019年5月にカイロスを立ち上げた。

 カイロスはコープみらい・コーププラザ浦和(南区)で毎月第2・第4土曜の17時30分~20時に若者向けの居場所事業「だいち」を運営している。「だいち」では16歳~25歳の若者が無料で参加でき、料理や食事、ゲームや読書、おしゃべりや自習など、思い思いのことをして過ごすことができる。現在は利用している若者は6名。会場はコープみらいから無償で借り受け、スタッフもボランティアで運営している。

 「私たちはまだ立ち上がったばかりで、たくさんの人とつながりたいと思っている。私たちの団体の活動のことだけでなく、このシンポジウムを通してこういう支援活動があるということを一人でも多くの人に知ってほしい」と西田さんは話す。

 開催時間は14時~17時。参加費は200円(学生無料)。申し込み・問い合わせは電話(090-1362-8916)またはホームページから。

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