ブラジルホストタウン講演会が12月21日、にいざほっとぷらざ(新座市東北2)で開催された。主催は新座市総合政策部オリンピック・パラリンピック推進室。
東京2020オリンピック、パラリンピックで「射撃」競技の会場となっている新座市は、市内にある立教学院がブラジルオリンピック選手団の事前トレーニングの受け入れることから、同国の「ホストタウン」としても登録。ブラジルとさまざまな交流の取り組みを行っている。
2019(平成31)年3月に行われた「ブラジルホストタウン講演会」ではブラジルの働き方や生活の紹介、県内のブラジル人が日本に住んでみた感想などをトークセッションで紹介した。
今回の講演会には市内外から48人が参加。熱心に耳を傾けていた。当日は、同市国際交流員のグスタヴォ・ラモスさんによる「ブラジル紹介」「ブラジリアンユーススクールゲームズ2019報告会」「世界で愛されるチョコレート-ブラジル共和国編」の3部構成で行われた。
2019年4月から同市非常勤職員の国際交流員として活動するグスタヴォ・ラモスさんは、流暢な日本語でユーモアを交えながらブラジルの多様性や、文化、広大な自然、料理などを日本との違いを交えながら紹介。簡単なポルトガル講座し、参加者はあいさつなどを学んだ。
11月27日~29日に開催されたスポーツ振興や交流促進を目的に、ブラジル全27州から若者が集まり開催されるスポーツイベント「ブラジリアンユーススクールゲームズ2019」に参加した県内の中学生2人、高校生2人は感想などを報告した。中学2年の並木琉空さんは「ブラジル人はフレンドリーでたくさん話しかけてもらった。英語を勉強して世界のいろいろな人たちと会話したい」、高校2年の大澤創さんは「レースの結果が自分としては納得がいかないので、また勝負してみたい」と振り返った。男女混合4×50メートルメドレーリレーで銅メダル獲得した中学2年の梅原みこさんは「大歓迎してくれてとても楽しかった。食事もおいしかった」と笑顔を見せる。
ブラジル産カカオを使ったチョコを生産販売する明治は、チョコと通じた日本とブラジルのつながりを紹介したほか、チョコレートの試食も行った。
志木市から参加した宮原俊介さんは「ブラジルに留学した。有意義で楽しい留学生活で、何か恩返しをしたいと思っていて、やっとその機会が来たと思いホストタウンのボランティアに登録した。ブラジルとの交流をいろいろと楽しみにしている」と話す。
同ぷらざ3階のギャラリーでは、「ブラジル写真展」を開催し、新座市立第二中学校の生徒によるブラジル紹介、県内のホストタウン紹介、ブラジルの楽器展示などを行った。
同推進室の増田順子さんは「ブラジルのホストタウンという機会に市民の皆さん一人一人に興味を持っていただき、来年のオリンピック・パラリンピックを楽しんでいただけたら」と話す。