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北浦和のビアバーで「さいたまナイト」 ミントやスイカ使った個性派ビールも

当日は開店してすぐに店内がいっぱいになった

当日は開店してすぐに店内がいっぱいになった

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 北浦和のクラフトビール専門店「BEER HUNTING URAWA(ビアハンチングウラワ)」(さいたま市浦和区北浦和4、TEL 048-711-1700)が7月23日、大宮の料理店「デリカ」と、小川町の「麦雑穀工房マイクロブルワリー」とのコラボイベント「さいたまナイト」を開催した。

自分が育てたミントを使ったビールを飲む横澤剛さん

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 国産クラフトビールを最大10タップのドラフトで提供する同店。この日は「麦雑穀工房マイクロブルワリー」のビールを入れ替わりで11種類と、「デリカ」による埼玉県産素材だけを使った料理とワインを提供した。16時の開店から客が途切れず、10分足らずで店内はいっぱいになり、急きょスタンディング席を設けても入りきれない人が出るほどの盛況となった。

 志木市から訪れた会社員の女性は「麦雑穀工房マイクロブルワリーのビールを飲んだことがあり、このお店もデリカも以前から気になっていた。好きな三者が集まったイベントなので楽しみにしていたが、平日なのにこんなに混んでいるとは思わなかった」と驚く。

 企画したのは同店スタッフの野本照久さん。「埼玉の食材だけを使う『デリカ』と、埼玉のビールとでコラボができればと以前から考えていた」と言う。7月で同店スタッフを卒業する竹内翼さんが8月より麦雑穀工房マイクロブルワリーで醸造に携わることから、同ブルワリーも交えてこのタイミングでイベントが実現した。

 麦雑穀工房マイクロブルワリーでブルワーを務める鈴木等さんは、当日のラインアップについて「年末に工房を移転し人員も増え、今までは設備上作れなかったビールにもチャレンジできるようになる。今日はその前哨戦として、海外のメーカーに刺激を受けて素材の組み合わせを発想したものを中心に用意した。『こういうビールもあるのか』と面白がってもらえれば」と期待を込める。

 セゾンビールの「彩:IRODOEI SAISON ver.7」は、BEER HUNTING URAWAの常連客、横澤剛さんが家庭菜園で育てたスペアミントと、同ブルワリーで自家栽培したフェンネルを原料に使用。横澤さんは「スーッとした爽快感のあるビールに仕上がってうれしい」と顔をほころばせる。

 それ以外にも、自家栽培のスイカと穀物を使った「CIA(Cereal Ippai Ale) Watermelon ver.」やロースト香のあるポーターにバニラと山椒を合わせチョコミントのような風味を出した「V・S・O・P」、レッドエールをワイン木樽に入れ、香りと酸味をつけ、それを更にサクランボとザクロを加え熟成させた「Barrel Aged Sour Cherry&Pomeganate」など、個性豊かなビールが提供された。

 デリカの山崎暢さんが作る料理を楽しみに訪れた人も多い。特に豚の塊肉のローストは通常営業では出していない、イベント時だけの特別メニュー。ほかに「ホゲ(ブータンの辛いサラダ)」「ナスのマリネ&ゴーヤのナムル」など10種類のメニューが用意された。山崎さんとのおしゃべりを楽しみながら、好みのワインをセレクトしてもらうなど、フランクな雰囲気の中で多くの人が酒と料理を楽しんだ。

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