「北浦和阿波おどりが」9月30日、4年ぶりに開催された。
北浦和西口商店街で行われたワゴンセール1周年記念イベントとして1978(昭和53)年に始まり、今年で42回目となる同祭。地元の北浦和阿呆(あほう)連を筆頭に、近隣10以上の連が参加するほか、地域の小学校金管バンドによる音楽パレードも行う。観客は地域の住民のほか、遠くから足を運ぶ人も増え、コロナ禍以前には3万人が来場するまでになったという。
今年は14の連が参加。テーマを「結(むすぶ)」とし、4年ぶりの開催に「新たな結びつきを感じてほしい」という思いを込めたという。踊り手は、地元の北浦和阿呆連がさいたま市近郊の地域の連に声がけをし実施した。「ぜひ踊りたい」と声の上がった連の参加もあったという。
原田喜一実行委員長は「年が明けたころは、まだコロナ禍でもあったので開催をどうするかについて慎重に検討していたが、春以降、状況も良くなってきたことから開催を決めた」と話す。規模は例年より縮小し、時間を夜の開催から昼間開催にするなど調整したという。「事前にパンフレットを配りに行くと近所の皆さんも楽しみにしてくれているのを感じた。来年の開催時間については、これから検討していきたい」とも。
当日開会時刻前後に小雨が降ったが、音楽パレードも無事開催することができた。清水勇人さいたま市長のカウントダウンで始まった阿波おどり開始時には日も差し、多くの観客で盛り上がった。踊り手たちは北浦和駅西口ハッピーロード商店街から北浦和西口銀座商店街を練り歩いた。
「最後は商店街の方、観客も連の皆さんと一緒に踊り、踊り手・観客が『結びつき』、楽しいエンディングとなった」と原田さんは振り返る。