さいたま市の見沼田んぼの約1500平方メートルの遊休耕作地(さいたま市浦和区三崎26)を活用して作ったヒマワリ迷路畑が現在、無料で開放され、約1万本のヒマワリが見頃を迎えている。運営は「一般社団法人さいたま市地域活性化協議会」。
代表理事の星野邦敏さんは「昨年は、ゴールデンウィークに種を蒔き、子どもたちが夏休みに入る前の7月中旬から咲き始めてしまった。今年は、種を蒔くのをあえて1か月遅らせたことでお盆時期に合わせた。台風が心配だが、開花時期は予定通り。3日前はまだ蕾(つぼみ)の状態だったが直近の雨で一気に開花が進んだのだと思う。ヒマワリ畑でまちおこしをしている茨城県筑西市や那珂市、栃木県野木町、埼玉県熊谷市など、全国約10箇所の視察も行い、栽培方法なども聞いて回った。ヒマワリの品種など色々試したいことが複数あり、あと2回(2年)挑戦して2026年あたりに理想のヒマワリ迷路畑を作りたい」と意欲を見せる。
全国的にはもちろん、さいたま市内も農家の高齢化や人口減少による担い手不足などにより、遊休耕作地・耕作放棄地が増えつつある。その利活用を周知して関心をもってもらいたいという想いから、見沼田んぼ地域で約10年使われていなかった遊休耕作地を活用して昨年から取り組んでいるという。
「ヒマワリは、開花後は土にすき込んで緑肥(土の肥料)にもなる。ヒマワリは東を向いて咲く傾向にあり、畑から見て西側にあるさいたま新都心のビル群とヒマワリで写真映りも良いと思う。私たちの活動が見沼田んぼ地域の景観を考えるキッカケになれば。定期的にスタッフが巡回しているが常駐していないので、けがなどに注意して楽しんでほしい」とも。
ヒマワリ迷路体験の期間はヒマワリが開花している間で、8月下旬頃までを予定している。