さいたま市で唐辛子専門農園を運営している「十色(といろ)」(さいたま市浦和区本太1)が、唐辛子加工品の製造に挑戦をしている。唐辛子の生産が2年目となり販路も拡大してきたが、生の唐辛子は保存ができないことから加工品製造を目指すことになったという。
現在、日本をはじめ、中国・韓国・タイ・インド・アメリカ・中南米・アフリカなど各国のとうがらしを42種類作っている。
代表のサカール祥子さんは「唐辛子の生産は2年目になったが、相変わらずトライアンドエラーの繰り返し。雨の合間を縫ってトラクターをかければ畑に3回はめてしまったり、雑草の管理も収穫も遅れがちだったり、最盛期にはたくさんの唐辛子が余ってしまって捨てたりと、思い通りに行かないことだらけ」と農作業の苦労を話す。その都度、解決策を考え、周りの人たちに助けてもらいながら改善しているという。
「フレッシュ唐辛子の売り先は徐々に増え、軌道に乗りつつある。すると、今度は、せっかく作った唐辛子を全部生かしたいという思いが唐辛子を廃棄する度に強くなり、加工品を作ることに決めた」と、加工品を作ることに至った経緯を話す。
製造委託も考えたが、辛い唐辛子の加工を「お願いできるところ」は多くないという。「乾燥粉砕は一番単純な加工に思えたが、一番難航している。そこで、自力でやらなければならない加工品の設備を整えるクラウドファンディングを立ち上げた」と話す。
「唐辛子とその加工品の魅力を知ってほしい。唐辛子の魅力を加工品の形で届けられるよう、支援をお願いできれば」と呼びかける。
クラウドファンディングは11月21日まで。