さいたま市市民活動サポートセンター(さいたま市浦和区東高砂町11)で11月9日、「共助社会づくりの担い手フォーラム ~共助仕掛人 地域の課題、絡みます!~」が行われた。主催は埼玉県共助社会づくり課と日本政策金融公庫さいたま支店。
行政関係者やNPO、金融機関などから100人以上が参加。武蔵大学社会学部メディア社会学科教授で埼玉県共助社会づくり推進委員会委員の粉川一郎さんが、「ボランティア活動の可能性と限界について~共助社会づくりを継続するために~」というテーマで講演を行った。
講演終了後は4つのグループに分かれて分科会が開かれた。各分科会には20人から30人以上が参加し、「共助の担い手を育てる!」「クラウドファンディングについて語ろう!」「空き家・空き店舗を共助の活動拠点に!」「地域課題の解決を目指してソーシャルビジネス展開!」をテーマについて意見交換を行った。
共助社会づくり課の赤岩稔之さんは「地域で活動をする人にお互いを知ってもらいたいという狙いで、セミナーではなく分科会形式にした。ここで知り合った人たちが地域の中で化学反応を起こしてほしい」と期待を込める。
粉川さんは「埼玉は他県に比べても、とてもパワフル。ビジネスであれネットワークであれ、一つ一つの事例が洗練されてきた。昔はこういう話は都内の先進事例としてしか聞けなかったが、そういう話が地域で聞けるようになってきた。埼玉県の強みとしては、金融機関の方が参加してくれているということ、仕事にしてくれる人たちが横にいるということ。これは他の地域ではあまり聞かない」と語った。