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さいたまで有機米を収穫 埼玉大学のOBと学生の有機農業への第一歩

初めての有機栽培米を収穫した木曽大原さん(中央)と谷本成星さん(左)、西山花音さん(右)

初めての有機栽培米を収穫した木曽大原さん(中央)と谷本成星さん(左)、西山花音さん(右)

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 有機農業に取り組む木曽大原さんが10月10日、埼玉大学のゼミの後輩と共に初めて育てた米を収穫した。

レッズランドの隣に広がる田んぼ

 荒川の河川敷にあるレッズランドのすぐ隣に広がる田んぼの一画を借り受け、2020年5月に埼玉大学の後輩と共に田植えを行った木曽さん。化学肥料や農薬を一切使わずに、小まめに草取りをしながら発育を見守り、初めての収穫を迎えた。

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 稲刈り当日はあいにくの雨模様だったが、木曽さんの埼玉大学時代のゼミの後輩で、現役生の西山花音さんと谷本成星さんと共に汗を流した。有機農業に取り組む主なメンバーは4人で、それ以外にも興味のある学生が作業に加わることもあるという。

 木曽さんは、大学のゼミで食や環境に関する研究活動を行う中で、沖縄の農民に憧れを抱いたという。大学卒業後は埼玉県小川町にある霜里農場で1年間、農業研修を受け、有機農業の技法を学ぶ傍らで、地産地消や地場産業、有機農業を通じた地域おこしについても知識を得た。そうした中から、既存のシステムに依存するのではない、新たな農業の形を実現したいとの思いから新規就農という道を選んだ。

 埼玉大学の交流ひろばを通じて木曽さんに出会ったというさいたま市桜区在住の榎本文夫さんは、稲刈り作業を見守りながら、「県内でも有名な有機農家の研修を終えてきた。頼もしい」と目を細める。自らも定年退職後に農業に足を踏み入れたという榎本さんは、木曽さんらに田んぼを提供し、活動をサポートしている。

 今後は桜区で畑を借りて有機野菜を育て、地元の飲食店とコラボレーションしたり、農業体験イベント企画したりすることが目標という木曽さん。「農業を通じてつながりを広げ、地域を盛り上げていきたい」と意気込む。

 収穫した新米は、11月3日にさいたま市緑区の「こばと農園」で開催する有機農家グループによるイベント「畑でマルシェとお弁当」で販売する。